内容説明
人類の歴史は戦争の歴史であると、著者は言う。実際、有史以来の世界史年表を眺めると、地球上で戦争が行なわれていなかった時間は、累算でもわずか6年ぐらいしかないとのことだ。戦争は、国家を営む人間が、存亡をかけて争う究極の手段である。ゆえに、持てる知恵を全て出し合い、最新兵器などの研究も進ませ、それによって文明の発展が促されてきたと言えるだろう。本書では、世界史の中で特筆すべき321の戦争について、年代順に地図付きで解説。戦場となった土地の時代ごとの変遷、目的の変化、戦い方の発展などから、歴史書として読める戦争史に仕上がっている。世界史の教養を身につけるのに、必携の一冊である。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
naoto
4
紀元前1200年といわれるトロイア戦争から2003年イラク戦争まで世界各地321の戦争を300ページ弱で語る。1つ戦争あたりのボリュームは少ないので、背景を知ってないとよくわからないかも。とりあえずこの本で戦いの存在を知り、それから個別に深く知るのがいいのかも。2021/04/27
暇人
2
古今東西の戦争を集めた一冊。人類の歴史は戦争の歴史でもあることが分かる。日本が太平洋戦争後70年以上の期間にわたり、直接的なものと無関係でいられたのは憲法だけでない運の良さもありそうだ。ある意味で奇跡だ。2017/03/26
KoichiT
1
全戦争史とタイトルにしているけど、余りに中途半端。全ての戦争を網羅するなんて不可能だし、日本の幕末を取り上げるなら他国でも様々同様の事があると思う。項目の説明が大雑把過ぎて知識が無いと何が書いてあるかわからないし、その項目毎に地図が乗せてあるけど、これまた説明の助けにならない。辞典代わりにもならないし、使いどころのない本。2023/01/01
ピオリーヌ
1
前九年、後三年の役か載っていながら、パーニーパット、チャルディラーン、サルフ等の戦いが省かれているのは不満であった。著者のスタンスなのであろうか… 2018/05/25
Aki
1
ちょっと期待と違ったのが正直な感想。世界最初の戦争がトロイ戦争で薩英戦争と南北戦争が同時期などと世界横断的に時系列で認識するには良い構成。2017/02/27