角川文庫<br> 犯罪者 上

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角川文庫
犯罪者 上

  • 著者名:太田愛【著者】
  • 価格 ¥924(本体¥840)
  • KADOKAWA(2017/01発売)
  • 3月の締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~3/31)
  • ポイント 240pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784041019504

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内容説明

白昼の駅前広場で4人が刺殺される通り魔事件が発生。犯人は逮捕されたが、ただひとり助かった青年・修司は搬送先の病院で奇妙な男から「逃げろ。あと10日生き延びれば助かる」と警告される。その直後、謎の暗殺者に襲撃される修司。なぜ自分は10日以内に殺されなければならないのか。はみだし刑事・相馬によって命を救われた修司は、相馬の友人で博覧強記の男・鑓水と3人で、暗殺者に追われながら事件の真相を追う。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

MF

594
この凡庸なタイトルには、書店に並ぶ膨大な背表紙から読者に選ばせるだけの力は期待できない。でも読み始めれば、ただ一人の通り魔犯人を指していたはずのこの言葉が恐ろしい勢いで広がってゆく、警察、政界、財界……。そして主人公たち三人組まで、ひとりの犯罪者の意志を継ぐことが示唆されるところでこの巻は終わる。このタイトルでなければならなかったのだとつくづく思う。2017/05/09

NADIA

479
4人が刺殺される通り魔事件が起こるところからこの物語は始まる。この事件は通り魔ではなく、被害者は犯人である人物から呼び出され集められていた。その謎を生き残った修司ははみだし刑事・相馬とフリーライター・鑓水と追う。このスケールと骨太さは久々な感覚。視点は何度も変わるが、違和感は感じない。そして巨大な社会悪の描かれ方がリアル。フィクションの世界でここまでの憤りを感じることは稀かもしれない。気になる登場人物の続きが気になる。早く下巻を読みたい。2018/03/01

ミカママ

447
冒頭、登場人物の多さに頭がついて行かず、時間がかかってしまったが、中盤から上巻ラストへはスパートかかった。犯人と、動機はうっすら目星がついてるんだけど、動機の内容が内容だけに、読者を惹きつけて離さない。筆者は男性なのか、と思わせるハードボイルドさ(褒めてる)と、描写の細やかさ(洋服のブランドとか)は、やはり女性作家だなぁとも。先がとても楽しみな作品。2017/10/05

のり

309
幻夏を先に読んでおり、修司・相馬・鑓水の出会いが分かり楽しさ増大。通り魔による殺傷事件が起き、無差別テロと思わせたが、生き残った修司に、「10日生き延びれば助かる」と囁く男。その影で各地で1歳未満の幼児に奇病が蔓延する。原因を知る者は限られた人だけ。真相解明に奔走する修司達と、板挟みに苦悩する者、それを阻止しようとする企業とプロの暗殺者。苦しむ子供達を必要な犠牲と言い棄てた奴に無償に腹が立つ。盛り上がってきて下巻に突入。2018/04/09

ゆのん

291
う〜っ!これは面白いっ!!初読みの作家さんだが、レビュー等で非常に評価が良かったので楽しみにしていたが想像以上の面白さっ!!先が気になるので下巻へ。2018/04/22

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