内容説明
浅草にある古びたアパート《メゾン・シグレ》。管理人は意外にも若い女性で、ちゃきちゃきの下町っ子だ。情に厚く威勢がよい、そして霊能力者だというから変わっている。その力は祖母譲りらしく、代々町の相談役をしているという。彼女が関わる事件は奇妙なものばかり。だがその裏には様々な人情が交錯し、ちょっぴり切なく、そしてあたたかい。彼女は生来のまっすぐさで、人助けに奔走するのだった。下町のふしぎな物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しんごろ
157
タイトルに惹かれて買ったんですが、アパートの管理人さんと住人とのすったもんだのドタバタ劇をイメージしたんですが、全く違いました(苦笑)さまざまな怪事件を解決するんですが、それが超常現象ときたもんだ。切なさあり、温かさあり、そして幽霊あり。楽しく読めますね。そして、銭湯に行きたくなること間違いなし。トッチーいたりして…(笑)2019/08/04
ゆみきーにゃ
76
《購入》シリーズ一作目。喜壱の真っ直ぐさにすごく好感が持てた。土地神さまのトッチーもいいキャラだし続きも読みたい。2019/04/13
ぶんこ
49
生霊・死霊魂片などこの世の非る物に立ち向かい、解決しようとするカスミと喜壱。苦手なホラーでしたが、そこは下町浅草が舞台、人情厚く楽しめました。特に土地神様のトッチーが可愛い。喜壱も可愛い。しかし、こんな不気味ともいえる災いと一生向き合っていかなくてはならないとは、あまりに気の毒な感じで不憫。続編が手元にあるので、続けて読みます。2018/10/21
千穂
44
おばあちゃんから代替わりし古いアパートメゾンシグレの管理人をつとめる時雨かすみのところに幼なじみのカメラマン喜壱が越して来た。不思議な能力を持つ若い2人が下町浅草で起こる怪事件を解決していく。高校生の息子が学校祭の古本交換会でもらって来た本だけあって若向きのストーリーかも。2018/10/02
はつばあば
38
浅草って下町なんですか?。そういえば浅草寺って庶民的ですよねぇ。そんなところに怪異が現れるってことは京都みたいに観光客優遇で?。ちょっとすんなりと小説の中に入れずもたもたしてしまいました。喜壱の幼馴染の霞、なんで霞さんがポンポンと仕切るの?。喜壱の記憶の途切れているところに何かあるのか・・なんて考えながら読んでいたら中々進みませんでした(;´∀`)。次巻も購入してあるので読ませてもらいますが・・妖なら可愛いげがありそうですが,魂片がパラっと落ちたりその隙間に這魔が・・。自分の心の隙に入り込む悪魔も自分です2022/07/07