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内容説明
「知ってた? 女ってここ穴があいてるから××なんだって この穴から大事なものが流れ出ちゃうから 女は××で××××なんだって」
ビデオショップの奥、ホテルの浴室、夜の美術室、土管の陰、祈祷サークル……禁忌(タブー)を踏み越えた女子高生たちが迷い込んだ、目を背けたくなるほどの『美』の世界。
チェコ国立芸術アカデミー卒、日本コミック界の極北に降臨した恐るべき新人のデビュー作。
≪大森靖子 推薦!!≫
とくべつ強くなりたい女の子は、どんな汚い手を使っていても、美しい。
気持ち悪くなきゃ、気持ちよくなれないし、強く生きるって、とても恥ずかしいことだから。
黒歴史ポイントカードがあとひとつでいっぱいになるとき、それでも“とくべつ”になれなかったらどうしよう!
この漫画に描かれたその焦燥は、いつまでも鮮烈です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
三柴ゆよし
8
十ほど歳の離れた人に借りた。他人とはちがう私の存在を切望し、自意識の底なし沼にはまった少女たちが、それでもなお、他者とのつながりを求めて輪舞する。同世代の空疎なことばを厭悪する彼女たちは、畢竟、ねじれた性の実践をとおして他者とのつながりを持たざるを得ないが、そうしたねじれもまた最後にはひとつの凡庸として陳列されてしまうところに批評性がある。ここに描かれた彼女たちの焦燥感、切実さはあまりに生々しく痛々しく、救済か絶望かという二項対立に容易におさまるものではない。現代的で、且つ普遍的な作品を書いていると思う。2019/08/09
うさぎや
5
なんというかえぐいな……まこちゃん先生が一番好きかもしれない。2017/05/13
アイカワ
5
この漫画の女の子たちの様な感情はちょっと前に通り過ぎてるんだけど、唯一表題の女の子だけがラスト一つ上の認識に行ってる気がしてる。2017/02/15
ぷほは
5
作者名に「マン臭キツ子」と同じ不穏さを感じつつも、チェコ国立芸術アカデミー卒という帯文句に釣られ。さてどうだろう、自意識の迷走と暴走具合を描く分には90年代的と片付けられそうな感じではあるが、それが簡単に性をめぐる快楽へと横滑りしていく様が作家性とは異なるレベルの安直さになるように思われた。多分、「承認欲求」という言葉が生まれる前なら新鮮に思えたかもしれない。まだミュージシャンとかアーティストとか呼ばれる人たちの中には、こういう話をそのまま作品化出来る人を褒められるくらいの能天気さを持っていられるのか?2017/01/21
PADI
4
サブカル。ヴィレヴァン感。女の子でもなく大人の女性でもない「少女」感。大人になりきれない人たち。未熟さ。ゆえの欲望。ここは必ず通る道。2025/11/02




