- ホーム
- > 電子書籍
- > 教養文庫・新書・選書
内容説明
人間がいるからこそ麻薬は生まれ、毒へも薬へも姿を変える。麻薬と人類との有史以前より続く深く悩ましく関係を、古今東西の秘話・逸話をまじえて紹介。禁断の博物学へご招待!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mitei
30
麻薬の歴史から分類まで網羅されていてよくわかった。また麻薬を広げないための対策もあり良かった。覚醒剤は日本発というのは初耳だった。2012/02/24
テツ
21
世界中に蔓延し今では多くが違法なものとして指定されているドラッグ。流行り廃りやその国の国民性に馴染むかどうかなど顧客を掴むための戦略は一般の商品とほとんど変わらないんだなという印象。個人的には金を払って身体と精神を蝕まれ、さらにおまわりさんのお世話になるなんていうのは一時の快楽と引き換えにするには割りに合わないなあとしか思わないがそうした誘いに弱い人間がわりとたくさん存在することも事実なわけで、摘発のために日夜を問わず活躍するおまわりさんには頭が下がる。2018/05/30
みき
17
普通に暮らしているとなかなか縁のないクスリの知識。恥ずかしながら覚せい剤が日本初のクスリであることなど本書で初めて知りました。 そんな自分のようなクスリに縁のない人生を送ってきている人が体系的な知識を得るために読むには本書で必要十分にじゃないのかなと。 合法で身体的にも精神的にも依存性がなくてトリップできるクスリができれば1回くらいは体験したいけどね!2021/07/08
耳クソ
15
「麻薬」についての基礎知識が、言葉の意味のレベルから詳細に、脱線を交えつつ語られる。著者は薬物依存・乱用防止のための教育の必要性をしきりに説くが、その脱線たちもまた「教育」の一環だとするならば、それはむしろ「教育」の限界を示している。薬物依存・乱用に陥る人にとっては、内容的に「教育」の範囲に留まる脱線など、つまらない授業中の教師の冗談、見せかけの可能性、つまり綺麗事にしか映らないだろう。この場合「教育」に必要なのは、知的な脱線の内容ではなく、脱線という現象そのものに対する当事者としての意識なのではないか。2021/05/22
内藤銀ねず
14
不思議なお薬による、不思議な事件(しぇしぇしぇしぇーとか、いわゆる脱法ドラッグ事件)が頻発していた時に飛びついた本。麻薬、と一口に言うものの日本では「大麻取締法」と「覚せい剤取締法」は分かれているし、そのお薬の名称やタイプもさまざま。それら一つ一つの歴史と効能(薬禍)を詳細に書いたハンドブックみたいな。読んでるところを見られるだけでも戦々恐々となるような本ですが、それは逆にドラッグに対しての意識が低いせい。危険性を知っておくことで出来心を無くせると思います。買ってよかった本。2019/02/22