内容説明
フェイスブック上の偽ニュースがトランプ大統領を誕生させた?/DeNAのWELQ問題は起こるべくして起きたのか?/「マスゴミ」と言う人ほど、なぜ偽ニュースにコロリと騙される?――偽ニュースを生み出す背景や構造を明らかにした上で、Yahoo!、LINE、スマートニュース、日経、ニューズピックスという5つのニュースメディアを中心に、スマホを舞台にしたニュースを巡る攻防を描く。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
HANA
68
ニュースを扱うサイトは多い。目立つもので言えばYahoo!、line、スマートニュース等。本書はそれらが成立してから2016年当時までどのような経営戦略を取って来たかを取材した一冊。ただそれらに関して批判的な部分ももちろん書いているのだが、気になるのは著者がそれを今までのオールドメディアはフェイクニュースに対して無垢であるという立場から語っている事。「椿事件」という単語が頭をよぎる。「大本営発表」の数頁後には所謂「報道しない自由」に言及してるし、この辺は新聞という物は中立であるという幻想があるのかな。2022/02/24
おさむ
46
ネットメディアリテラシーをつけるには最適の本。ヤフー、LINE、スマートニュース、ニューズピックス、日経電子版。5大ニュースアプリ(サイト)の成り立ちや課題、事件が詳細に描かれ、いまやスマホが「ニュースメディア」である現状がよくわかります。偽ニュースの存在がクローズアップされた結果、これからは、まともなコンテンツは金がかかるという当たり前の事実が日本でも浸透するのではないでしょうか。「タダほど怖いものはない」という格言が身にしみます。2017/03/04
リキヨシオ
27
ネットニュースの多くは「アルゴリズム」によって個別でニュースが表示されている。自分にとって関心のあるニュースが優先的に表示されて無意識のうちに自分にとって都合のいい情報ばかり受け入れている。ネットニュースを見る際はこの点を認識していないとある種のマインドコントロール状態に陥っている可能性がある。新聞社からの配信に加えて個人ブログまでもが記事になりこれらの情報の多くが無料で責任の所在がはっきりしない。一部では精度よりもPV数を稼ぐ為の記事も存在する。利益の出るビジネスだけどマルチメディアとしては課題は多い。2017/06/17
犬こ
21
ネット上のニュース配信の覇権はどのメディアが?yahoo!、日経、LINEニュース、スマートニュースなど、ニュース配信するメディアやそれらに携わる記者のリテラシーについて。PVや広告収入を得たい為、虚偽の報道をするメディアが多々ある中、質があり、取材もしっかりした情報を伝えるメディアがその時代の覇者になるわけですが、それにはコストも。ニュースサイトは、全体的なネットニュースの質向上に向けても、一部有料化へ各メディア進めていくことも必要に感じました。2017/01/19
hk
18
【その他】「ヤフーでは08年にコソボは独立しなかった」 「パイオツと猫」 この二つのフレーズが印象に残った。前者はコソボ自治区が独立宣言を出したニュースをヤフーはトピックに出したが、アクセス数は芸能記事の2%前後と低迷した。このことから小難しい政治・経済に関する見出しはネット視聴者に敬遠されることが明白だ。後者は芸能やスポーツがニュースアプリではページビューを稼げるという含意。果たしてネットメディアは営利主義の桎梏にとらわれ続けるのか?はたまた社会貢献に目覚め民主主義のプラットフォームに進化できるのか?2017/05/04
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