内容説明
世界中の怪物の頂点に君臨する大敵=アーク・エネミー。その最悪の敵を殲滅する最強の男ノアと最強の真祖エルザの活躍を描く、ファンタジー・バトルアクション!【電子限定!「ワールドエネミー」×「世界の終わりの世界録<アンコール>」特別書き下ろし短編付き】
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ナカショー
28
安心安定の細音啓さんの新作。安定して面白かったです。世界最強のエネミーのエルザに育てられたハンターのノアに師事するシスター見習いのシルヴィと個性豊かなキャラが繰り広げる日常パートと戦闘パートのタイミングがとても良くて一気に読めました。個人的にシルヴィの作るパンケーキに骨抜きにされるエルザが可愛かったです。次巻も楽しみです。2017/02/16
真白優樹
22
怪物達が跳梁跋扈する世界で、十二体の最強の敵を相手に最強の吸血鬼の少女と、最強のハンターとされる男が戦う物語。―――滅せよ、世界の敵と共に怪物の王を。このレーベルらしく色の違う煙と血に塗れた硬派な世界で綴られるのは、この作者様お得意の重厚無比なファンタジー。これを面白いと言わずしてファンタジーに面白いはあり得ない、それ程に言える物語であり、頭脳戦と熱い生身の戦いが繰り広げられる熱い物語なのである。彼等の戦いはこの先、どこへと向かっていくのだろうか。いつか他の誰かと道は繋がるのか。 次巻も楽しみである。2017/05/31
METHIE
19
まるで超大作のホラー映画を観終わった様な作品。 文字通り世界の終わりやロミオとジュリエットのような関係、登山と天然なヒロイン(笑)など、 圧倒的な敵や絶望する様な世界を描いていたからこそ描ける兎に角登場人物がポジティブに前向きに戦っていく姿は感動を呼ぶ。 序盤はハードボイルド、中盤はミステリー、終盤はゾンビ映画や吸血鬼の戦いを描き、元シスター見習いが格闘する姿は感動を呼ぶ。 また主人公ノアの正体やアークエネミーとワールドエネミーに勝てるのか、それはただの人間だからという結論の付け方もいい。2017/09/02
磁石
19
吸血鬼に血を吸われると、なぜ傀儡や新しい吸血鬼になってしまうのか? 本書は魔素が注入されたから、他も同じような呪いだろう。「欠乏感を錯覚させ続ける強力な暗示効果」だと思っていた、理不尽に奪われてしまったとの恨みと嘆きが無意識の奥の奥底に刻まれてしまったがゆえにと、自己暗示でしかなかった。だから、それと対になる『聖』素なるモノは存在しない、魔素なる病原菌があるのではなく聖素の変質が元凶だと。なので教会は、太古の昔から人間を支配してきたアークエネミー、……だと面白かった。2017/06/23
たこやき
16
怪異が跋扈する世界にあって、その頂点に君臨する「大敵」。その大敵の一人、吸血鬼セルネッツァAを追うハンター・ノアと大敵エルザ、シスター・シルヴィを描く作品。話の筋自体はシンプルなのだけど、どこに大敵が潜んでいるのか? を巡っての頭脳戦。そして、主人公ら3人のやりとりがテンポよく描かれていくため、非常にすらすらと読み進めることができた。っていうか、チョロインそのもののエルザと。シスターとは名ばかりの肉体派なシルヴィの存在そのものが面白かった。2017/04/20
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