内容説明
ワイルド&エロティック。これぞ馳ノワール!!賞金稼ぎを夢見て無茶ばかりする二人の男。ヤクザの借金を踏み倒した風俗嬢を見つけたが、女は言う。「好きときに、好きな穴を使っていいのよ」。堅い絆で結ばれた二人は何もかも投げ捨てて女と幼い息子を逃がすことを決意する。血塗れの子守歌をききながら、明日なき暴走が始まる。魂の兄弟、そして夢のような女と健気なガキ――死にたいくらい焦がれた幸せが目の前にある!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ごんちゃん
6
ヤバイ人のお金を奪って風俗嬢と逃避行。主人公が出来の悪い中学生レベルの頭と行動パターンじゃあ、話の膨らみようもなく終了。『バカ・アンド・エロ』にタイトル変えなはれ。2017/08/23
Katsuto Yoshinaga
5
大阪旅行のお供に選んだ一冊。本作の前に読んだ馳作品が「漂流街」だったので、それと比較するとかなりカジュアルというか軽い印象。帯の惹句にある、ワイルド、エロティック、これぞ馳ノワールといった文句には、ちょっと肩透かしを食うが、旅のお供にはちょうどよかった。不良、風俗嬢、ヤクザの逃避行、追跡行は、花村萬月氏、奥田英明氏といった私のお気に入りの作家たちが、数々の作品をものにされている。それぞれで、アプローチが全く違うように思うのだが、最近の馳氏は、こういう風なアプローチに変わったのかしら…2017/04/30
オオイ
4
ムチャクチャな話だがテンポ良く読める。2022/10/29
donmeiko
4
久しぶりの馳星周サマ。うーーん、もっとハラハラしたかったなぁ。。。主人公が頭悪すぎ。チンピラと風俗嬢ならもっと ぶっ飛んで欲しかった、パワーが欲しかった!2017/04/02
kaikoma
3
卑猥な言葉が随所に書かれ、グロテスクな描写が数多くとも、作品そのものが陳腐だという事には必ずしもならないという事が分かります。それでも、この手のロードノベルは荒んだ感じの雰囲気が何とも寂しいです。登場人物が皆大なり小なり不幸だからこそですが。2022/06/26