ガイアの復讐

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  • サイズ B6判/ページ数 290p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784120037740
  • NDC分類 450
  • Cコード C0040

出版社内容情報

地球は今、怒っている。もう手遅れなのか――「地球の臨床医」、ガイア理論の提唱者である著者による、人間によって傷つけられ、壊滅状態に近づきつつある地球の診断と再生への処方箋。

内容説明

人類によって壊されゆく地球再生への処方箋を「地球の臨床医」が語る。

目次

第1章 地球の現状
第2章 ガイアとは何か
第3章 ガイアの歴史
第4章 二十一世紀の予測
第5章 さまざまなエネルギー源
第6章 化学物質、食品、原料
第7章 持続可能な撤退を実現する技術
第8章 環境保護主義に対する私見
第9章 限界を越えて

著者等紹介

ラブロック,ジェームズ[ラブロック,ジェームズ][Lovelock,James]
1919年英国生まれ。生物物理学博士、医学博士。英国国立医学研究所、米国ハーバード大学医学部、英国オックスフォード大学医学部などで研究員および教授を歴任。57年、電子捕獲検出器の開発に成功。この装置によって、フロンや、その他地球環境に影響を及ぼす微量成分に関する分析が急速に進展。60年、NASAの火星生物探査計画に招聘され、その過程で地球大気の特殊性を認識し、「生物圏が地球気候と大気組成を、生物が生きていくうえで最適な状態に調整・維持している」という「ガイア仮説」を提唱する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ボル

12
2006年初版。翻訳者名が竹村健一ということに時代を感じてしまう。ガイア理論の提唱者が述べる地球環境の様々な問題をテーマとしている。ガイア理論を一般の人々に紹介しながら話しが書かれている。難しいテーマであるが、判りやすい。地球には自己調節機能があるが、人間が破壊しておりさまざまな問題が起こっているとのこと。よくよく考えれば宇宙の中で唯一生物が住める環境を備わっている地球、奇跡に近いこの維持活動はいかに備わってきたのか興味深い。原発のことも書かれてている。環境を破壊しない発電システムとして捉えられている。2020/05/05

なかち

5
地球は一つの生命体。気候を自己調節。ヒッピーにしか受けなかった。ラブロックは地球の臨床医、発熱に悩んでいる。都会式の暮らしに地球は怒っている。原子力は確実で安全で信頼できるエネルギー。排尿が植物の栄養になるのは地球システムの働き。60年代に発表したらすごく非難された。人間が地球の冷房システムを壊している。なぜ生物が生きやすい気温が維持されてきたのか。人間は電気中毒。チェルノブイリの死者は75人。一週間後に死ぬのは辛いが寿命が一週間縮まるだけだとどうだろうか。ガイアを脅かす贅沢。人間の大罪は火を使ったこと。2011/10/20

katsuya

4
環境主義者にもいろいろある。僕はほとんどの環境主義者、エコロジストのたぐいは嫌悪している。嘘、まやかしを広め政治的権力・金を獲得に奔放する詐欺師ばかりだからだ。しかしラブロックは元々技術畑出身の環境主義者であり、現実的に環境を守る方法に通じている数少ない人物である。彼は人類が文明を保ったまま環境と共存しガイアと共存するためには原子力エネルギーの利用が唯一の現実的な答えだと説く。僕もそれには全面的に賛成である。詳細は本書に讓るが、原子力は環境に害を与えず文明に必要十分なエネルギーを供給できる唯一の方法である2013/06/07

T F

3
10年ぶりくらいの再読。この時点で、温暖化対応は間に合わない、とラブロックは言っていた。10年何も進まなかったわけで、もうティッピングポイントは越えているんじゃないだろうか。終わりは100年後じゃなくて、10年後くらい?2020/02/11

NezMozz

1
ガイア「思想」を語る人の口からラブロックの名前は出てこない。ガイアとは「生命のようなシステム」であり「擬人化された地球」ではない。作中で繰り返し語られる「好意的誤解」には憤りさえ覚える。つうか思想と理論を一緒にしたらいかん。大きな問題を考えるには、思想と理論が両方必要で、それらを深めるには当然、原典を当たり一次情報を探りソースを掘る努力が欠かせない。それらを欠いた、怠惰な「好意的誤解」に私はむしろ悪意を感じる。ベストはまだ見つかっていないがベターはすでにある、それが原子力だと医者は指摘する。理論をもって。2013/09/26

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