講談社文芸文庫<br> 諷詠十二月

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講談社文芸文庫
諷詠十二月

  • 著者名:三好達治【著】
  • 価格 ¥1,562(本体¥1,420)
  • 講談社(2017/01発売)
  • ポイント 14pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784062903332

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内容説明

「この書は詩歌の理解に熱心な、あるいは熱心ならんと欲せらるる、比較的年少の初学の読者を聴者として、著者の素懐を仮りに題を設けて説かんと企てたもの……」。昭和17年9月、太平洋戦争のさなかに書下された本書は、万葉から西行、子規、晶子の短歌、菅原道真、新井白石、頼山陽の漢詩、芭蕉、蕪村、虚子の句、朔太郎、犀星の詩等々、秀作を鑑賞し、美と真髄を明かす、詩歌入門の不朽の名著。

目次

小 序
一 月
二 月
三 月
四 月
五 月
六 月
七 月
八 月
九 月
十 月
十一月
十二月
あとがき
補 遺
七 月
八 月
年譜  安藤靖彦
著書目録  安藤靖彦

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

のれん

8
戦前時代を中心に活躍した詩人による、季節毎に分けた若者向け詩集評論。 非常に古めかしく、読みづらいが著者が良いと思った詩を楽しそうに解説している。特に漢詩に関しては思い入れが大きいのか、中華本土のもから日本人作のものも等しく良いものを紹介している。 短い文章に浮かぶ情景の広さと心情の深さ。季節を読み上げる風物は良いものだが、自身が詩に興味の無い人生を送ってきたこともよく分かる本。 漢詩もうちょっと読んでみようかなぁ2020/06/10

あかつや

3
万葉から現代まで、短歌俳句漢詩自由詩問わずに紹介した日本の詩の入門書。詩を楽しむための心得みたいなものを実例と併せてわかりやすく教えてくれる。色々載ってて自分のような詩を解さない者でも楽しめた。1年の一月を1章とする区分けはあくまでも便宜上のものということだけど、中でも七月だけがちょっと異質で印象に残った。なんかここだけスタイルが違う。芭蕉の岩にしみ入るのはミンミン蝉がシャーシャー蝉かという話を枕に、長年抱いているという李白の「静夜思」についての疑問を述べていく。「牀」という字は具体的には何を指すものか?2021/07/05

零水亭

3
戦時中に吉川幸次郎・大山定夫『洛中書問』とともにインテリさんによく読まれた本とか。余談だが、『五山文学詩稿』、木下彪『明治詩話』(2015年に岩波文庫・緑に加わった)、岩波文庫の『頼山陽詩選(旧版)』とかもこの本と同時期の昭和18年から19年前半までに出版されている。昭和17年11月の第三次ソロモン沖海戦で戦艦比叡(昭和天皇の御召艦をよく勤めた)が沈んでから日本中の学校の鉄製の校門や二宮金次郎像が没収されたとも聞くが、出版界はまだ元気だったのか?本格的な本土空襲の前だったからか…

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