講談社学術文庫<br> 悪魔の話

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講談社学術文庫
悪魔の話

  • 著者名:池内紀【著】
  • 価格 ¥880(本体¥800)
  • 特価 ¥440(本体¥400)
  • 講談社(2017/01発売)
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  • ISBN:9784062921541

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内容説明

悪魔。神の教えと対をなし世界の半分を支配するとされた闇の帝王たち。その誕生から性格、分類、風貌、材質、総数、そして悪魔と契約する方法まで。ヨーロッパが育んだ「悪魔」の観念は、どこから生まれどこへ行くのか。その歴史を追い、人類史上最大の悲劇が生起する過程にまで迫る。人の世のいたるところにいる悪魔たちを凝視した決定版〈悪魔学入門〉。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

HANA

39
悪魔に関するエッセイ集。『影をなくした男』の悪魔のように次から次へと新しい話題が出されてきて、読んでいると魔女の箒に乗ったような飛翔感覚を覚えるほど。「サタン紳士録」「悪魔学入門」で基本を学ぶことから始まり、「黒と白」の憂い顔の貴族や「ファウスト博士」での悪魔との取引、「流刑の神々」でのかつての神々、「気の好い悪魔たち」の利用される悪魔等その話題は尽きることがない。ここではひたすら清く退屈な天使に比べ、悪魔のなんて魅力的なことか。ただ「補論」だけは様子が変わり、ひどく不気味なものを覗き込んだ気がする。2013/05/31

藤月はな(灯れ松明の火)

36
導入が「赤マント」に見受けられたと思わしき、様々な悪魔やその眷属についての物語、その中での悪魔の立ち位置と人間との対比性が繙かれているので文学面で知りたい人にはうってつけだろうと思います。美しき堕天使から悍ましき悪魔の姿への変貌、聖書での「悪魔は神の創造物でもあったが傲慢の罪で墜ちた」とする一元論と「悪魔は世界を創造した神とは独立した影の存在である」という二元論への考察が興味深かったです。2013/05/07

Gin&Tonic

18
「悪魔」に関する13篇のエッセー集。悪魔紳士の系譜に始まり、そもそも悪魔とは何者か、悪魔の眷属たる魔女について、メフィストフェレスの仕掛けた企みについて、職人および芸術家としての悪魔たちの側面等々、そら恐ろしくも興味深い一冊。あまりまとまりは感じられませんが、平易で歯切れのいい文章で、読み物としてすごく面白いです。特に補遺に関しては、筆者の慧眼に素直に感服しました。2014/11/23

K

15
広く浅く西洋の悪(魔)について易しい文章で書かれていて読みやすい。とくに魔女についての部分は面白かった。2014/04/28

まさ☆( ^ω^ )♬

11
学術文庫なので、悪魔学的な内容かと思っていましたが、悪魔に関するエッセイでした。中々面白かったですが、内容が入って来ない箇所もあったので、いつか再読したいと思います。身の回りには悪魔がうじゃうじゃいて、常にあらゆる誘惑を仕掛けてくるんですね。油断すると直ぐに操られてしまう。惑わされない様にしないといけない。2022/12/14

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