マスペディア1000

著者名：リチャード・オクラ・エルウィス【著】

ディスカヴァー・トゥエンティワン（2016/12発売）

• ISBN：9784799320204

内容説明

※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。

“世にも美しい事典”と評判のサイエンスペディア（第50回造本装幀コンクール経済産業大臣賞受賞）に

姉妹編の数学版が登場！


　数学を10のカテゴリーに大きく分け、最重要キーワードを1000個選び、それぞれを簡潔に紹介したおしゃれな数学事典です。
　それぞれのキーワードは五十音順ではなく、数学のサブカテゴリー（幾何学、代数学、解析学……）ごとに並べられています。気になるキーワードを調べるのに使うのはもちろんですが、サブカテゴリーに含まれるキーワードを一気に読むという楽しみ方もおすすめです。そうすることで、気になるサブカテゴリーの全体像が浮かび上がってくるからです。
　事典としての機能とポピュラーサイエンスのように読めるとっかかりやすさを融合させた本書は、事典としてはもちろん、想像力を刺激する数学エッセイとしても楽しむことができるのものです。

　本書に含まれるカテゴリーとサブカテゴリーは、次の通りです。
数（基本、計算、数体系、有理数、約数と倍数、帰納法、数の表現法、超越数、定規とコンパスによる作図、ディオファントス方程式、素数）
幾何学（ユークリッド幾何学、三角形、円、多角形と多面体、変換、充填形、曲線と曲面、極座標、離散幾何学、微分幾何学、位相幾何学、結び目理論、非ユークリッド幾何学、代数的位相幾何学、代数幾何学、ディオファントス幾何学）
代数学（文字で数を表す、方程式、ベクトルと行列、群論、抽象代数学）
離散数学（組み合わせ論、グラフ理論、ラムゼー理論）
解析学（数列、級数、連続性、微分学、積分学、複素解析、べき級数、累乗、フラクタル、力学系、微分方程式、フーリエ解析）
論理学（基本論理、演繹法、集合論、ヒルベルトプログラム、複雑性理論、計算可能性理論、モデル理論、不確実性とパラドクス）
超数学（数学という営み、数学と技術、数学の哲学）
確率論と統計学（統計学、確率論、確率分布、確率過程、暗号学）
数理物理学（ニュートン力学、波動、場と流れ、特殊相対性、重力、量子力学、場の量子論）
ゲームとレクリエーション（ゲーム理論、フィボナッチ、黄金分割、パズルと難問）

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[booklight]

【拾い読み】祝！望月教授によるABC予想証明論文掲載を記念して紹介。『今の数学の概要を示すためにぼんやりと全景を示すのではなく、数学の世界に点在する名所から1000枚の絵ハガキを描くことにした』とあるように、それぞれの話題をきっちり解説。明晰な文章のため、思っていたよりもわかりやすい。そもそも今の数学を10章に分けてある説明からして腑に落ちていく。どのページを開いても知らない話題があり、世の中にはそんな問いもあるのかと驚いてしまう。装丁も非常に美しい。ABC予想には望月教授の名前はありませんでした。

2020/04/05

[タナカ電子出版]

最近ハマったアニメ☺️♥️「理系が恋に落ちたので証明してみた。」面白い😆❕より楽しむための資料マスぺディア📖1000個の厳選された数学辞書。私の大好きなパラドックス「予期できない絞死刑」を紹介します。論理学者が裁判にかけられ、判事に死刑を宣告。「翌週の月曜から金曜の夕方のどれかに刑を執行する。あらかじめ受刑者は刑を予期できない。」そこで、論理学者は考えた。もしも木曜日の夕方を過ぎれば明日の金曜日に刑が執行される。しかしこの時点で予期できるため金曜日の刑は消せる。そして水曜日の…と次々に考えた挙げ句…

2020/02/20

[molysk]

数学の幅広い分野から選び出した興味深いトピックを、平易な文章で語りかける。関心がある項目から目を通してみよう。量子計算は、複数の状態の重ね合わせを利用する計算。量子計算は、複雑性理論の節にある。複雑性理論は、計算の手順であるアルゴリズムの速さを調べるもので、セキュリティで用いられるRSA因数分解は関連する項目の一つだ。複雑性理論は、論理学の章にある。論理学は、思考の基盤や表現手段で、例えば三段論法や帰納・演繹から、計算機の概念であるチューリングマシンにもつながる。気の向くままに数学の世界を探訪しよう。

2019/11/24

[vinlandmbit]

図書館本。数学と向き合う上で俯瞰的に見渡すことができる一冊です。また、何周かして戻ってきます。

2023/10/19

[Bartleby]

贈り物としていただいた。事典好きにはたまらない。カラーページがぜいたく。場所はとるけど手でページをめくってランダムに項目を渡り歩くのは、必要に駆られてする検索にはない醍醐味が。誤配がうれしい誤配を生む。

2023/02/07