新潮新書<br> お寺さん崩壊

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新潮新書
お寺さん崩壊

  • 著者名:水月昭道【著】
  • 価格 ¥836(本体¥760)
  • 新潮社(2016/12発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784106106965

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内容説明

今、日本のお寺が危ない! 特に地方は過疎化や仏教離れで檀家が激減、門を閉ざす寺院が続出している。「もう寺だけでは食えない」と嘆く兼業住職、金持ち寺院へ出稼ぎに行く僧侶など、現状は「坊主丸もうけ」とは縁遠い話ばかり。ズバリお坊さんの収入は? 院号はなぜ高い? 檀家さんに知られたくない本音は? 問題作『高学歴ワーキングプア』の著者にして地方寺院の住職がぶっちゃける、お寺さんの不都合な真実。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

りー

25
宗教法人をめぐる収入に関する偏見はいまだに根強い。通常の企業が稼ぎ出す数億という売り上げを寺院が手にしただけでなんだかボロ儲けしている様に感じるし、世の中で目立つ住職はベンツを乗り回しキャバクラで豪遊している。しかし大半の寺院の実態はその真逆。税金がかからないとはいえ運営資金は当然かかるわけで、しかも国からの支援は(政教分離の関係で)ほとんど受けることができない。コンビニより多いと言われるお寺で動いているお金はコンビニの半分にも満たない。こんなんで寺を回せるか!という著者の恨み節に満ちた一冊である。南無。2020/08/31

niisun

21
“坊主丸儲け”とは程遠い、現代の寺事情を、自身も坊主である著者が切々と語ってます。うちは真言宗のとある宗派のとある寺院の檀家ですが、檀家数は恐らく千軒以上と思われるので、著者の語る寺の姿とは違って見えますね。昨年、父の葬儀がありましたが、代々、隠居士、隠大姉の戒名を頂いていた当家では、しきたりに倣って多額の布施をお納めさせて頂きました。それもあって、お寺さんが金に困るという話がピンときませんでしたね。ただ、檀家の少ない寺は大変なんだろうなぁ。あとは寺に限った話ではないですが、後継ぎ問題は確かに大変そう。2023/01/26

なにょう

21
一回挫折した。現役のお坊さんによる仏教界の裏話。今は、お布施だってもったいない。法事や葬式だって省略する。墓参りだって代行頼む。墓は墓守がいないからいらない。明るい話が全然ない。だから実は坊さんはそんなに儲からない。★しかし、人は何かしら拠り所を求めるものだ。なんとか健康法とか医者とか。そうね、私のみるところ、みな寺に行くよか町医者に行ってるわね。カウンセラーとか占い師もいるし。商売敵はたくさんいるし。でも坊さん自身は商売のつもりはなかったりするからなあ。迷った時の駆け込み寺として仏教は残って欲しい。2018/03/20

calaf

18
昨今のお寺の懐事情、仏教の教え、そして著者のこれまでの歩み。まぁ、いろいろ大変なのだろうとは思ってはいましたが、もう崩壊状態ですね。まぁ現在の日本では、どの階級(?)、どの職業、どの年代においても、崩壊しつつあるという感じはしていますが。。。2017/01/29

みっちぃ

10
地方のお寺はどこも同じなのかなぁ。2017/10/03

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