内容説明
【第1回カクヨムWeb小説コンテスト《ミステリー部門》大賞受賞作】
京都左京区のマンション。空き巣に入った泥棒カップルは、痴話ゲンカ真っ最中だった。
その向かいのオフィスビル屋上。青年は潜入した人身売買組織に、殺人を強要されていた。
悪鬼蔓延る上海の外灘地区。最強の殺し屋は、今まさに亡き師匠の敵を追い詰めていた。
そこから1200kmの広東省。田舎町のパブで、少年は23回目のチェックメイトを宣言した。
――伝説の賭博師“うさぎ強盗”が彼らの物語を繋ぐとき、驚愕のエンディングが訪れる!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
momi
41
普段手にとらないジャンルの作品なんだけど、未来屋書店話題のミステリーのコーナーで紹介されていたので!!最強の殺し屋たちの殺し合い。仕掛けて仕掛けてミスリード!!騙されて…驚きのエンディング!だけどね…私には年齢の壁を超えられなかった…ついていけませんでした。もっともっと若い時に読んでいたら、きっと面白いと思ったはずです。2017/02/07
るちだ まね
27
なるほどなるほど〜でした!ラノベ感は否めない。面白いのだけど著者さん本人もおっしゃってるようにプロトが複雑で、込み入った情報の把握がし難いという点で、若干入り込めなかったのが残念です。読み易いのにわかり難い…なんとも…すりガラスを挟んでいるようでした。2017/08/26
coco夏ko10角
20
大賞受賞したときに話題になってて気になってた本。時系列ぐちゃぐちゃで読みにくい。魅力あるっぽいキャラはいるけど、魅力が伝わりきる前に退場してしまったり。ミステリーに関しては再読したら面白いんだろうな、とは思う。2018/04/23
亮人
14
第1回カクヨムWeb小説コンテスト受賞作。SF部門『横浜駅SF』の方が話題だが、本屋で見ないので、ミステリ部門のコッチを読む。京大推理小説研所属の作家さんだと期待するでしょ!『バッカーノ!』ばりの群像劇で個性的なキャラクタが入り乱れる。そして人身売買企業と暗殺者が京都を舞台にバトル。暗殺者のコードネームと本名を巧妙に隠すことによる叙述テクニック的なミステリ要素も巧い。面白かったので二作目にも期待してしまう。2017/04/06
にゃんころ
13
現在と過去の話が交互に語られるのと、組織での通り名と実名が混在しているため、誰が誰なのか、誰が何に関わっているのかなど結構難解で頭が追いつきません(^^; しかしながら、展開が軽快で読み進むにつれ過去と現在が徐々に繋がっていくのが非常に面白いです。個人的に好みな世界観だったのも良かった。特に冒頭の雅也と樹里の会話、中盤の雇われ四人組の会話など、カオスな会話が非常に面白い(笑) この作品は再読するとまた印象が変わりそうな気がします。2017/07/30