ローマ亡き後の地中海世界(下)

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ローマ亡き後の地中海世界(下)

  • 著者名:塩野七生【著】
  • 価格 ¥1,386(本体¥1,260)
  • 新潮社(2016/12発売)
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  • ISBN:9784103096313

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内容説明

コンスタンティノープルを陥落させ、トルコは西欧への攻勢を強めるばかりだった。イスラムの海賊の頭目「赤ひげ」は、ついにトルコ海軍総司令官に昇り詰める。迎え撃つは、キリスト教国連合軍の名将、アンドレア・ドーリア。周辺各国のパワーゲームも熾烈を極める中、この両巨頭の攻防の行方は? 劇的に描き出される完結編。※当電子版は単行本下巻(新潮文庫第3巻、第4巻)と同じ内容です。地図・年表なども含みます。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ハイク

99
下巻でも海賊がはびこっていた。更にイスラム教拡大の為トルコ帝国がキリスト教国家や都市国家と戦いが激しくなっていった。海族は赤ひげやドラグーが暴れまわっていた。キリスト教国ではド-リヤや騎士団が対抗するパワーゲームであった。その後トルコ帝国を長年引っ張って来たスレイマンの死と共に衰退して行く。この均衡を破つたのがラ・ヴァレッテが指揮を執るマルタ攻防である。トルコは圧倒的戦力で攻めるが、キリスト教国側は少数精鋭で戦うのを興味深く読んだ。そしてレパントの戦いを経てこの巻は終わる。正に海賊が暴れた時代であった。2018/02/15

28
下巻ではイスラムの盟主の地位を確立したオスマン帝国と欧州諸国との戦争を含めた駆け引きが描かれる。海上でも陸上でも、欧州諸国対オスマンの激闘が繰り広げられ、読む方にも力が入る。こうやって熱い戦闘を丁寧に描きながらも、しっかりと戦争の悲惨さ、負の面を描いているのが塩野作品の良い所だと思う。海賊にさらわれた後、オスマンの宮廷で養育されオスマン海軍の司令官になったというシナム・パシャのエピソードが心に残る。しかし、海の都の物語でも思ったけれど、ヴェネツィアの外交感覚は現代でも通用しそう。今作も面白かった。2014/06/17

James Hayashi

23
ローマ人の物語の様に期待して読んだため、満足のいく読書にならなかった。しかし膨大な資料を読み込み、自分の言葉で語られる著者の歴史は偉大であり面白味がある。2020/03/02

ロビン

18
1453年のマホメッド2世によるコンスタンティノープルの陥落とそれによって決したビザンツ帝国の滅亡、オスマントルコ海軍がキリスト教国海軍を打ち負かし地中海の制海権を握るプレヴェザの海戦、イスラム勢力と闘い続けた「マルタ騎士団」ことヨハネ騎士団のロードス・マルタ島における熱い攻防戦、キリスト教国軍がオスマントルコ軍に逆襲するレパントの海戦、そして歴史の中心は次第に地中海から大西洋へと移り、19世紀にようやくあらゆる海賊行為の厳禁を宣言した「パリ宣言」が成立するまでの、海の男たちの激しい戦いの一大絵巻。2022/12/22

kitten

18
図書館本。 下巻は、ルネサンス期の話からレパントの海戦あたりがメイン。スペインのカルロス1世、フランスのフランソワ1世そしてトルコのスレイマン大帝。この三人の権力闘争。キリスト教世界が団結してイスラムに立ち向かえば、海賊問題はもっと早く解決できたはず。トルコと通商条約結んだヴェネツィアはともかく、軍事同盟結んだフランスはどうよ。あの流れみてると、レパントの戦いでキリスト教側が勝てたのは奇跡。ヴェネツィアとスペインが共闘できたのは、実質あの1年だけではないのか?陰の主役はベネツィアだったね。2018/12/18

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