守り人シリーズ電子版 ８．天と地の守り人 第一部 - ロタ王国編

著者名：上橋菜穂子【作】/二木真希子【絵】

偕成社（2016/12発売）

• ISBN：9784037500900

内容説明

タルシュ帝国からの航海の途中で、行方不明となった皇子チャグムを探すため、バルサはロタ王国へむかう。一方、北の大陸には、タルシュ帝国の侵攻がせまっていた。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[財布にジャック]

文庫化まで待てず読み始めてしまいました。シリーズ最終章に相応しい壮大なストーリーに、読む手がとまりません。「わたしが背負っているのは、重荷じゃなくて・・・夢だから。」というチャグムのセリフが胸に突き刺さります。後書きに、執筆する時に綿密にプロットをたてないと作者自らが仰っているんですが、それには参りました！作者が心のままに書き綴ったこの後の展開が、とっても楽しみです。

2010/09/09

[まるる]

やっとバルサとチャグムが再開した！もー涙ダダ漏れ！！バルサも不死身じゃない。自分の体の衰えが気になってる。そしてチャグムは成長し、バルサよりも背が高くなって、もう体も心も５年前の少年ではなくなってる。それでもバルサと一緒にいると「わたし」から「おれ」に自然に変わっちゃうのね。

2016/12/20

[ケロコ]

蒼路の旅人に続き、チャグムを追うバルサ。タルシュの策に、ロタやサンガルはチャグムの思うようには働いて貰えないという苦悩をヒュウゴが助ける。色んな人の思いがチャグムを成長させている。相変わらずグイグイいくバルサ。巻末でようやくチャグムと再会する。さあ、守り人シリーズの最大の見せ場がこれから始まる！のではないかと期待して一部読了。

2015/03/08

[絳楸蘭]

第一章の途中からそわそわしながら読み、終わりで｢キター!!｣と心の中でガッツポーズ。当たり前だけど、今までの話と繋がっていて続けて読んでよかったな…と思った。バルサとチャグムが出会った人たちがいろんな形で絡んでいて、物語が終末を迎えるんだなぁと実感。皇太子を棄てたことで国や民を思う心が強くなるなんてチャグムらしい。バルサとヒュウゴのお陰で道が見えた！ここで２回目のガッツポーズ!!バルサとチャグム二人が居てこその守り人シリーズ。そしてもう一人いないと！お願い！タンダのためにも早くカンバルへ!!

2014/03/27

[たぁ]

新ヨゴ王国はタルシュ王国に侵攻される危機に陥り帝は鎖国の手段を取った。 精霊の守り人で、バルサはチャグムと出会った。そしてまた再会を果たした。チャグムとバルサとタンダ３人で平穏に暮らしてもらいたいと願っていた私にとって、最も辛い再会の仕方だと思いました。５年という短い間で、チャグムは精霊の守り人の時とは異なり、皇太子という立場を嫌うことはせず、自ら新ヨゴ王国を守ろうと一人挑むことを決意した。この決意にチャグムの成長と勇ましさに驚きでした。

2019/05/01