内容説明
国民的英雄・月光姫の暗殺から早2年。竜峰での生活にも慣れてきた美幼女セレネ(中身はおっさん)は、イケメン王子との再戦に備えて、自分磨きに勤しんでいた。そこへ突然謎の美少女が現れる。なんと彼女は亡き呪詛吐きの弟子であり、月光姫の生存を知り、師匠の復讐をしに来たのだ。そんなことに全く気付かないセレネは久々の美少女との触れ合いを心底楽しむが、少女はそれを慈悲の心からの清き行為と勘違いしてしまう。その瞬間、止まっていた運命の歯車は再び回り始めていくのだった。
――究極の勘違いファンタジー、最終章。波乱万丈な運命の結末はいかに!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
23
月光姫の暗殺事件から早2年。竜峰でイケメン王子との再戦に備えて、自分磨きに勤しむ美幼女セレネ(中身おっさん)の元に亡き呪詛吐きの弟子で復讐を誓う美少女・シンニが現れる第五弾。今回はギィとザナの街歩きや薬によって皮肉にもまともになったセレネとミラン王子のデート短編などのエピソードも交えた構成で、呪詛吐きの復讐を誓う美少女シンニが、都合のいい解釈でなぜか改心してしまう展開は最後までブレなかったですね。傍から見たら出来過ぎなそろそろ年貢の納め時かなあという結末には苦笑いでしたけど、時には諦めも肝心ですかね。 2017/01/27
灰猫
3
どちらかというと本編の裏話のような感じ。殺されたことになっていたセレネが引きこもりから脱却する話が主だが、例によって私欲の行動が、周りから勝手に美化されたり、シンニを会心させたりするのはお約束のまま。うまいのは、シンニの能力の使い方であれを竜につかうとは、予想できなかった。どちらかというとお話しというより、キャラクターのノリだけで突き進んでいる感じ。鍋好きの族長エルフのギィの話や、前の話で悪役だった呪詛吐きの若いころの話とかも掲載されている。 やはり、王子と結ばれてハッピーエンドになりそう感じ。2017/02/18
しまふくろう
2
四巻から引き続き購入。挿絵は相変わらず可愛いんだけど、明らかに遊びのレベルも上がっていて、今巻ではとうとう表紙のセレネがシンニの胸に手を回している状態まで進化していて面白かった。 物語は死んだと思われていたセレネの復活劇。相変わらず勘違いの積み重ねなんだけれど、周りの人間は皆幸せだから良いのかも? それにしてもセレネと王子はこのまま順当にくっつくのかが気になった。2018/07/28
策太郎
2
反転薬のせいで恋に恋する少女の精神を持った美少女の皮をかぶったおっさんという表現にやられた。これ以上この作品は出ないとは思うが、作者の今後の作品も期待せざるをえない2017/04/25
菊地
0
何回折ろうとしても何度も何度も復活する強固な王子フラグ。2017/02/04