内容説明
四間飛車の急戦、持久戦、藤井システムの考え方が分かる!
「本書には、四間飛車を指しこなすうえでの大事な心得が詰まっている」(まえがき)
角道を止め、四間に飛車を振り、美濃囲いに囲う。
序盤の駒組みの簡明さと常に自分のペースで戦えるという大きな利点から将棋ファンに最も愛されている戦法、四間飛車。
本書は定跡手順を暗記するのではなく、指し手の方針や考え方を教える「将棋の考え方シリーズ」の四間飛車編です。四間飛車を指す上で常に念頭に置いておくべき考え方を「15の心得」として提示し、例題を出しながら解説してきます。
著者は「定跡ナビゲーター」の異名を取る長岡裕也五段。全ての戦法の序盤戦術に精通しており、羽生善治三冠の研究パートナーとしても有名です。
本書では昔ながらの居飛車からの急戦策、各種持久戦や居飛車穴熊対策、藤井システム等の戦型を、仕掛け周辺を中心に細かく解説しており、本書を読めば四間飛車については間違いなく人並み以上の知識が得られます。
ぜひ本書で、美濃囲いの堅さを生かしたカウンターや、四間飛車のさばき・攻めの破壊力をマスターしていただき、日々の実戦に役立ててください。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
akihiko810/アカウント移行中
17
ノーマル四間飛車と藤井システムの心得が載ってる棋書。 ノーマル四間飛車は角交換できなかったときに指すくらいだが、体得したいので読んだ。 /戦いの起こった筋に飛車を回るのは基本。 /先手6七銀型四間飛車に、▽6五歩早仕掛けできたら、同歩とせずに(安易に角交換させない)、高美濃まで組み、▲同銀で突き出しの歩を取り、さらに角交換を迫る▽6五歩には、▲5七銀と引く。角交換後、▽2二角と桂馬を狙って来たら、五筋の歩を突き出して受ける。▽同角とさせて、▲6六歩で角道を遮断してから、銀で角をいじめに行く。2021/08/21
hk
15
栄枯盛衰は世の摂理。将棋の戦法もまた然りだ。世紀がかわるや角道オープン型の振り飛車に脚光が当たり、それまで花形だったノーマル四間飛車は傍流に追いやられた。だが昨今四間飛車復権の兆しが顕著になっている。この四間飛車ルネッサンスを支えているのは何を隠そう藤井システムだ。藤井システムで居飛車側の駒組みにどれだけ制約を課せられるかが、四間飛車完全復権の成否を握っている。さて本書は四間飛車の課題局面を15に峻別し、それぞれ掘り下げていく。わけても藤井システムに対して100ページ以上もの紙幅を割いて詳説しているのだ。2018/02/23
Tohru Kawaai
0
久々に棋書を読了。 やはり勉強になるよね。 これからもちゃんと棋書を読んで行こう2020/12/07