内容説明
水都セキュリティーサービス警護課に所属する岡崎大希(おかざきたいき)は、グループ総帥じきじきに呼び出され、ある特殊任務を与えられた。それは、宗教団体アマツワタリの指導者である天川煌(あまかわきら)という十七歳の少女の護衛だった。教団の内紛で事故にあった彼女は入院中。さまざまな思惑を持つ連中の追跡を振り切り、彼女をようやく安全なホテルへ送り届けたと思った矢先、大阪府ほぼ全域が、異世界に転移した!!(日本SF大賞受賞『突変』シリーズ新作)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
鷺@みんさー
28
面白かった!実はシリーズ二作目から読んでしまったのですが、解説によると二作目とはいえ、いわゆる前日譚なので時系列的にはこちらが先で、実際読んでみても特に「一作目を未読」な不便は感じなかった。ジャンルは近未来SFなのだけれど、災害パニックものでもあり、群像劇でもあり、新興宗教を扱った精神論的な部分や、ボディーガードを主人公とした冒険譚なところもあるので、SFが苦手な人でも(基本はリアル世界とほぼ変わりないため)抵抗なく楽しめると思う。→2017/03/12
りょうこ
26
前作の『突変』の前日談。前回より遡ること8年?7年前のお話。SF物は苦手だと思いつつこのシリーズは好き(笑)ラストがなんとなくページ数が足りなく感じてたたら案の定..前作との繋がりはあるようでてないようでて...これってやはり『突変』読んでからこれに行った方が良いのだろうな。パニック感は前作の方が上。でも面白かったからいいっか!2016/12/16
kumo
19
★★★☆☆2024/02/12
Dai(ダイ)
10
物語りが宗教や人間同士の派閥争いに終始し、前作でメインであった異世界で生き抜くためのサバイバル的な物がほとんど語られず残念。そのリアリティーが魅力だったのに。2020/05/05
まみり
8
★★☆☆☆わくわくするようなワードと、比較的魅力的な登場人物たち…なんだけど、もっと長いお話だったらもっとずっと楽しいのになあと思ってしまう。同じことを、前作:突変でも思ったことを思い出した。一区切りついてはいるんだけど、彼らのその後がすごく気になる。というより、わたしは、この後どうなるかのほうが気になる。2018/09/28