内容説明
『週刊真実』編集長の桜木大吾は、世界遺産の白川郷合掌造り集落をモデルにした推理小説『濡髪家の殺人』の著者・夏川洋介から、連載を中止したいと唐突に切り出される。その申し出はすぐ撤回されたが、担当編集者の生首が東京の多摩川で、胴体が500キロ以上も離れた白川郷で発見された! 犯人はなぜ首を切断したのか? 猟奇事件の意外な真相に志垣警部と和久井刑事が挑む!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しゅー
2
色々と勉強になった 茅葺き屋根の吹き替えとてつもなく大変なんだろうなぁ2022/08/15
やぼリン
2
言葉のとおりに・・・恐ろしい2015/01/20
t280280
2
警視庁の志垣警部&和久井刑事コンビの世界遺産シリーズの第1弾。日本の世界遺産の地にからむ殺人事件のシリーズっていう事か。 温泉シリーズだと、巻き込まれる感じで事件に関与する二人だけれど、 今回は事件の発端が東京で、しっかり捜査に向かっているところがいつもと違う感じかな。 事件の背景で色々な出来事が絡み合っていて、白川郷の旧家というしがらみにとらわれた登場人物の行動もなるほどと思わせる。注目すべき、切断遺体にからむアリバイトリックも意外性があって、久々におもしろい吉村作品でした。 2012/02/09
mercury
2
誰の目線で書くかを効果的に変化させていて、判りやすいし面白かった。伏線をそれとなく挿入するやり方もうまいと思った。世界遺産の維持コストは誰がどのように負担すればよいのか考えてしまった2011/01/17
masayoriA
2
日本伝統の「家」にとらわれた家族の悲劇に志垣と和久井が挑みます。ただ、最近の幼児虐待は、その「家」という考えが消失したことによるもの。どちらがいいのでしょうか。2010/08/09