内容説明
ママの地位は子どもの成績で決まる?!
「お受験」という名の、母親たちの代理戦争。この前まで自分が誰かの子どもだった母親たちが、突如として一人の人間を育てることを課される。とまどいを周囲に悟られないように、孤独な子育てと戦う母達の下剋上の物語。
大手下着メーカーで広報として働いていた香織は、妊活に励むために慣れ親しんだ会社を退社することに。家でゆっくりしながら、夫との時間を作ろうと考えていたのだが、母校「聖アンジェラ学園初等部」の広報を手伝って欲しいと校長からお願いされる。
広報の仕事だったらお手のものと軽く考えていたのだが、子どもの受験に挑む母親たちの思いは、下着を購入するお客さんとは全く違っていた。母親同士の駆け引きや足の引っ張り合い、その一方で子を愛するという一筋縄でいかない母たちの思いに飲み込まれていく。子どもを持つことは幸せ?それとも地獄?悩んだ母親たちが出したそれぞれの結論は?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
えりこんぐ
56
母親たちのドロドロなマウンティング合戦、ではなかった(^^;) 主人公は、母校の私立小学校で広報として働くことになった香織。少し外側から見た、小学校受験の過酷さが描かれている。下克上とは少し違うかも? ここに出てくる子供達はなんだか痛々しい。親がキィー!っとなってる醜い姿を見せるのが一番良くないだろうにね(´o`; あと、学歴としては最高である香織のダンナが、とにかく甘ちゃんで全く魅力的でない。人間バランスが大事だわ(゚∀゚)2017/01/31
千穂
34
下着メーカーのバリバリOLだった香織。退職後母校の私立小学校で広報として非常勤勤務。タイトルから想像したほどの厳しいものはなかったが、姉の所が幸せな方向に向かいそうでホッとした。一番高学歴な夫がなんだかなぁ〜〜スッキリしない人だな!2017/04/16
そうたそ
33
★★☆☆☆ 小学校のお受験戦争を外からの目線で書いてみたような作品。一見新鮮に思える視点ではあるけれど、どうも全体的に一歩引いて見るような冷めた視点の一辺倒で物語としては面白味にかける。結局のところ、我が子のお受験に必死になる当事者視点の話がみんな読みたいのではないかなあ、と思ってしまった。お受験戦争に関わらない者の目線なんて大多数がそうであるわけだから。どうもストーリーの中でひとり主人公だけが宙に浮いているような気がして、中途半端さが否めない話だった。2018/03/23
うどん
32
思った感じと違う話でした。私もドロドロしてると思っていました。ちょっと残念…。2017/01/27
のりすけ
29
ママたち関係無いや~~~ん。小学校受験は大変だけど、もういっそ学力を重視する中学受験からはじめはったらよろしいやんなんて思ったり。結局何が言いたいのかよくわからなかったよ…。なんかむっちゃKOが好きなのか?この作家さんは。2017/11/27