知の操縦法

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知の操縦法

  • 著者名:佐藤優【著】
  • 価格 ¥1,144(本体¥1,040)
  • 平凡社(2016/11発売)
  • ポイント 10pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784582824841

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内容説明

反知性主義が横行し知の地盤が下がるいま、我々に求められている知とは何か。多元的な視点を身に付け、混迷する世界を生き抜く知の使い方を、佐藤優が指南する。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

yomineko@猫と共に生きる

66
共産国や小国では今も百科事典が人気。ソビエト大百科、ロシアにあるかもです。冬が長いので皆読書に明け暮れますから。ヘーゲル登場でちょっと引いてしまった。苦手分野。だけど好きなミュージシャンが卒業されたテュービンゲン大学だと知りちょっとだけ親近感。又吉直樹さんの火花を推薦されており、沢尻エリカさんもマイノリティとして推薦されているのが驚きだった。あらゆる分野を普く見ておられるのはさすが知の巨人です。ヘーゲルをもっと知ってから読んだ方がいいかと思いました。2022/12/05

壱萬弐仟縁

57
反知性主義と新自由主義により、いま、日本の「知」の体力は下がっています(015頁)。高等教育とは、知識には様々な型があることを学び、自分ならではの思考の型を作りあげていくことです(016頁)。推薦書として、ヘーゲル学者で『大論理学』の専門家である寺沢恒信さんと、弁証法の専門家である大井正さんが編集した『世界十五大哲学』(PHP文庫、2014年)。東大の倫理学の先生だった淡野安太郎(だんのやすたろう)さんの『哲学思想史』(勁草書房、1949年)。2017/06/30

shincha

39
昨今のインターネットの普及によるSNSやSMSによるやり取り、文書をじっくり読む習慣の衰退による知の基本、読解力そして文書としての表現力の衰退を佐藤優氏は指摘、嘆いておられます。哲学の巨匠・ヘーゲルを簡易な言葉で説明していましたが、それでも難解、小生レベルの頭脳では理解できない。でも、真実は常に動き、ひとつでなく、一つの考えに固執していると真実は見えなくなってくるということには、強く同意。もう、いい年のじい様ですが、様々な考え方をニュートラルな視点から俯瞰的な見方ができる人間になりたい…と思います。2023/03/26

はるわか

31
読む力は表現力の基本。ヘーゲル「精神現象学」。古典的な啓蒙。「絶対な正しいものはある。ただし、それは複数ある」。断片的な知を結びつける体型知。百科事典。私たちも複合アイデンティティを持っている。自分とは個別の「私」の集合体であり複合的な存在。目に見えないものをどうとらえるか。体型知とは大きな物語。ヘーゲル、視座を変える、終わりのない弁証法、自己絶対化しないための思考法。2017/03/05

ルル

21
知を体系化する。博識とは異なる。真理は全体像(*^^*)2017/04/13

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