内容説明
アメリカは誰のものか? 冷戦時代から、「公共心」をますます失い、私利私欲のみで動くようになったエリート銀行家たち。彼らはいかにして、自分たちの望むとおりに、ホワイトハウスを動かしてきたのか? 膨大な資料を丹念に掘り起こし、実態を徹底的に暴いた力作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
113
下巻は戦後の状況で馴染み深い名前などが出てきます。この中ではイラン人質事件が映画の「アルゴ」とはまったく異なって政治家と銀行家だけであったと書かれています。どちらかというと金の匂いに敏感な投資銀行が政治的な動きをしていますよね。2017/04/20
ブラックジャケット
7
民主党だろうが共和党だろうが、政権中枢にはウォール街の切れ者たちが控える。世界中に支店を置き、アメリカの世界戦略の尖兵となる。世界を震撼させたオイルショックも、環流するオイルマネーの受け皿となるバンカーたちのしたたかさ。しだいにモラルも失っていく。規制緩和の波に乗り、貪欲に利益を追求するバンカーたち。金融商品は複雑、巧妙化する。歴代の大統領も選挙資金をウォール街に求める。どんなに高尚な政策を掲げても、裏では手を結ぶ。金融危機に見舞われれば、政府から巨額の支援を受ける。潰れる方が氷山の一角。恐ろしい歴史。 2019/09/04
yooou
3
☆☆☆☆☆ これはすごかった。社会人、金融業界の端くれにいながら意味がわかっていなかったことがこんなにあったとわ。2019/02/17
roxy001960
3
20世紀後半に入って、ようやく大統領の名前もなじみ深いものになってきた。でも、前半のほうが面白かったかも。最近の話はほかの本でもたくさん読んでるので、あまり新味はないし、ものの見方がものすごく一方的で偏っている感じがする。ただ、現在アメリカの専売特許みたいな自己中心的な考え方は意外と最近台頭したものだったということが分かったことが数少ない収穫かな。2017/03/09
takao
1
銀行に有利な法案を立案。大統領への資金援助 長ーい関係2017/04/11
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