内容説明
アメリカを牛耳るのは誰か? 大統領と個人的に親密な関係を築き、政策や法律の策定の影で暗躍し、ホワイトハウスに人材を送り込んできたエリート銀行家たち。その存在は、アメリカの進む道をどう変えたのか? 一九〇七年恐慌から第二次世界大戦まで、ゴールドマン・サックス出身のジャーナリストが解き明かす。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
115
アメリカの金融分野にかかわるノンフィクションのような感じです。上巻は1940年代の後半までのアメリカのビッグ・シックスというメンバーが牛耳っていたことを書いています。私は読んでいて、昔読んだ石油メジャーの「セブン・シスターズ」やノンフィクションの「8大会計事務所」などの本を思い出しました。理論的な分析ではないのですが、内幕物として参考にはなります。2017/04/19
ブラックジャケット
8
けっこう陰謀説って好きなので、題名に惹かれて読んでみた。景気循環の波が避けられない資本主義経済。S・ルーズベルト時代の不況はJ・P・モルガンらの銀行界の巨人たちが収拾に立ち向かった。FRBもなかった時代だ。東部エスタブリッシュメントがジキル島に集まり、召使いに囲まれての鳩首協議は絵になる。第一次大戦でアメリカの製造業・金融は世界の頂点に立つ。ポンドからドルへ、狂熱の20年代から29年の大恐慌へ、天国から地獄への転落、FDRの登場。資本主義の総本山ウォール街も役者はどんどん変わる。 かなり忙しい。下巻へ。 2019/09/02
yooou
3
☆☆☆☆★ 大変な労作。しかし前半は歴史に疎い自分には難しかった2019/02/17
takao
2
銀行に有利な法案を立案。大統領への資金援助 長ーい関係2017/04/11
roxy001960
2
読みにくい。読むのにものすごく時間がかかった。訳のせいなのか、私の知識不足のせいなのかは不明だが、金融用語は怪しいのがたくさんある。アメリカの大統領と銀行家たちのプライベートな関わりは興味深いけど、操っていたかどうかはわからない。お互いに利用しあったくらいじゃないの?2017/02/27