内容説明
ノアはアメリカのためにスパイ活動を行なうようになった。ジョーナは、ある任務でミランダに接触し、恋に落ちる。やがて二人はスコットランドの離島で暮らし始めるが、突然ジョーナが姿を消し、ミランダは彼の足跡を追う。そんなとき、衝撃的なニュースが駆けめぐる。ノアがテロを起こすと予告し、さらに“局”の秘密を暴露したのだ。そして大がかりな陰謀が明らかに……。英国推理作家協会賞を受賞したスパイ小説の傑作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
わたなべよしお
18
さすがに後半は結構、面白かったけどなぁ。確かに現代世界の政治というか、経済支配が進む現実というか、その辺はリアルに描かれているとは思う。そこが評価された所以でもあるのだろう。でもなぁ、ジョーナにもノアにも主要な登場人物の誰にも感情移入できなかった。2016/12/26
キミ兄
3
下巻の中ほどまできてやっと陰謀の全体像が見えてくる。こいつは敵か味方か。凄惨なラストはかなり驚愕。これ以上何を書いてもネタばれになるな・・・ ☆☆☆☆。2017/05/08
chaki
3
登場人物がよく判らないまま終わってしまった。忠義とはなんだったのか?そしてそのラストって…それよりもモンゴメリー号の存在に驚く。実在するなんて知らなかった。2017/04/25
ヒサヒサ
2
なかなかの迫力でした。スパイ小説らしさがちりばめられていて、面白さがありました。2017/05/22
とし
1
本書も含めて近年のスパイ小説というと、主人公がまるでスーパー・ヒーローのように世界を股にかけて大活躍する話が多いが、これはむしろF.フォーサイス等が得意とする「国際的謀略が絡む冒険小説」の部類に入ると思う。 個人的にはデイトン、ル・カレ、グリーン等の、スパイという”職業”についた至極普通の人間同士が繰り広げる人間ドラマこそ「スパイ小説」の魅力だと思っているのだが。2017/07/12