子どもたちに伝えたいこと~阪神・淡路大震災の被災経験から~

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子どもたちに伝えたいこと~阪神・淡路大震災の被災経験から~

  • 著者名:屋敷久恵【著者】
  • 価格 ¥880(本体¥800)
  • インプレスR&D(2016/11発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)

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内容説明

阪神淡路大震災。
震度7の直下型地震。
突然、襲われた非情なほどの揺れは、町を無惨に壊滅させた。
身を包む服も、タオル一つさえ持ち出す時間を与えてくれず、どこかから起きた火の手は、我が家諸共、住み慣れた町を焼け野原に変えてしまった。
途方にくれながら、寒さに震え、我が家が燃える火にあたり暖をとる。
なんという光景だろう…。

何もかも失った私たち家族。
でも、本当に大切なものはより強く、深く、手に入れた。
人は何もかもを失ったとき、本当の人の優しさに触れることができるのかもしれない。

震災のとき、私はたくさんの方に助けていただきました。
親、きょうだい、ご近所の方、同僚、友人…中には、ただの知り合いから、家族のような関係になった方など、本当にたくさんの方が私たち親子を支えてくれました。
物質的なものは全て焼かれ、失ってしまったけれど、人間にとって、一番大切なものは、物ではなく、人と人とのつながりなんだと、噛みしめ、そして手に入れ、確かめた思いでした。

人間関係が希薄になっていると言われる現代ですが、本当に大切なものは、時代が変わっても、変化するものではありません。

ともすれば、友達と遊ばず、ゲームで遊ぶことを優先しようとする現代っ子たち。
習い事に忙しく、本気で友達とケンカができない子どもたち。
自分の気持ちを押さえ込み、よい子であろうとしている子どもたち。

もっとのびのびと遊ぼうよ!
そして、いろんな友達作って、ケンカして、笑って…。
人とつながる幸せを実感して欲しい。

きっと、それがあなた達の心の金メダルになると思います。

目次

第1章 脅威の阪神・淡路大震災発生
第2章 震災当日の混乱
第3章 震災翌日
第4章 震災翌日から1 カ月
第5章 震災後1カ月?8年
第6章 震災後8年?21年