縮充する日本 「参加」が創り出す人口減少社会の希望

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縮充する日本 「参加」が創り出す人口減少社会の希望

  • 著者名:山崎亮
  • 価格 ¥1,300(本体¥1,182)
  • PHP研究所(2016/12発売)
  • ポイント 11pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784569827377

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内容説明

人口増加と経済成長を前提としたモデルが機能しなくなった日本。人口や税収が縮小しながらも、地域の営みや住民の生活が充実したものになる仕組みを編み出さなければならない時期を我々は迎えている。さまざまな対策が議論されているが、そうした「縮小」を「縮充」へと導く唯一の解が「参加」である、と山崎氏は言う。すでに周りを見渡せば、まちづくり、政治・行政、マーケティングから芸術、福祉、教育まで、あらゆる分野で胎動する「参加」の潮流を目撃できるだろう。本書では、各分野における「参加」の潮流を丹念に辿り、かつ、そうした各分野を牽引するリーダーと山崎氏が対話を行うことで、「なぜいま参加なのか」「これから日本はどう変わっていくのか」がみごとに体系立てられ、解き明かされていく。参加なくして未来なし! コミュニティデザインの第一人者が、人口減少社会・日本に灯した新しい希望の光。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ナン

12
新書としては厚い400頁超の本だが、とても面白く読み進めることができた。「参加」をキーワードに「まちづくり」「福祉」「技術」等の8つの分野への「参加」についての経過や展望が書かれている。多くの人がどれか一つでも特に興味が惹かれ、自分も関わっていけそうと思える分野があるのではないか。自分には「行政」「教育」が特に興味深かった。「参加」の意義を説く中で「楽しさ」を前提にしているのも共感できる。自分や周りの人をみても、何らかの社会性のある取組に「楽しく参加」しているときは活き活きしていると感じられる。2022/02/27

ぐっち

9
これまでは行政がいたせりつくせりのサービスを行ってきたが、この財政難の時代にこれまで通りにはいかない。だからこそ、住民の参加が大切。行政を上手く利用しつつ住民が主体的にまちづくり等に参加することがこれからの時代の活力となるのかもしれない。2017/09/09

KAYU

6
“縮充”をキーワードに「商業」「医療・福祉」「教育」等の八つの分野で参加のあり方の変化、その重要性を説く。情報量的にやや浅く広く感は否めないが、コミュニティ開発に必要なエッセンスが込められている。参加を動機付けるのは楽しさを体感する仕組みだ。未だに正解ありきの頭の固い世代が権力を有する時期がしばらく続きそうな日本では時間がかかりそうだ。それらの活動が楽しいだけでなく、本当に十分な個人所得に繋がっているのか知りたかった。また教育にしても商業にしても、グローバリズムという視点の考察が不足しているように思う。2017/05/04

Nobu A

5
「コミュニティデザインの時代」に続き、購読本を読了。これからの人口減少と税収減少を否定的に捉えず、「縮充」を迎えるべき日本社会。その理由と方向性を解き明かし、本当の意味での市民の参加を提唱。前著を膨らませ、他分野での「参加」の変遷と潮流を解説。8分野に及ぶ為、少々消化不良気味ではあるが、「参加」という枠組みでの考察がとても面白い。人との繫がりと共同体が形を変え、連綿と続く。教育分野にも触れ、自分の専門外ももっと見聞を広め、どのような連携が可能でどのように協働すべきか考えさせられた。2017/05/01

Shohei I

4
日本社会は人口減少に伴いこれから縮小していく。「まちづくり」「教育」など8分野において「参加」をキーワードにこれまでの動きと各分野で起きている参加の潮流についてまとめた一冊。 ITやSNSが発達した現在では誰もが実施側にまわれます。誰もがプレイヤーとして参加できる方法をデザインしていくことが、これからの活動に必要なことだと感じました。 「縮減でも縮退でもない。拡充でも補充でもない。縮みながら充実させて、質感が良く暖かい地域社会をつくること。いわば「少数精鋭化」する未来について考えてみたいのだ」(本書より)2019/09/20

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