創元推理文庫<br> ハリー・クバート事件 上

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創元推理文庫
ハリー・クバート事件 上

  • ISBN:9784488121044

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内容説明

【驚異のメガヒット! 徹夜の覚悟なしに読み始めないで下さい!!】デビュー作の大ヒットで一躍ベストセラー作家となったマーカス・ゴールドマンは、第二作の執筆に行き詰まり、大学の恩師で国民的作家、ハリー・クバートに悩みを打ち明け助言を求めていた。しかし、そのハリー・クバートが、33年前に失踪した美少女ノラ殺害の容疑で逮捕されてしまう。彼の家の庭に埋められていたノラの白骨死体が発見されたのだ! 師の無実を信じるマーカスは、事件について独自に調べはじめ、それを師に教えられた小説作法に従って、一冊の本にまとめあげることにしたのだったが……。驚異の新人による傑作!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

徒花

421
2作目の執筆に苦しむ新人作家が恩師の小説家に助けを求めにいったら、その小説画家が30数年前の少女殺人事件の犯人として逮捕されたので、恩師の無実を証明するために事件を追うミステリー。上下巻でけっこうな分厚さだが、翻訳がうまいのかサクサク読み進めていける。ちょっと展開が遅い感じもするが、後半になるとどんでん返しがバンバン起こるらしいので楽しみ。あと、ガロウッド巡査部長のツンデレキャラがよい。後半を続けて読む。2017/01/10

W-G

335
長さの割りに展開がスローだが、主人公の人物造形がきっちりされているのと、カットバックを多用して視点を頻繁に切り替える事で、一切退屈させる事なく読ませる。アメリカが舞台の小説で、28歳男性が主人公で一人称が"ぼく"というのも珍しい気がするが、この主人公の人物像なら、物凄くしっくりくるので正解。かなり屈折した性格設定なのだが、エピソードの作り方が上手でイメージしやすい。上巻では事件はまだまだ聴取段階。そこまで引っ張るような事件でも無さそうな気もするが、不穏な空気と期待感はジワジワと高まってきている。2017/03/06

goro@80.7

58
上巻でここまでとは下巻ではどうなるのか気掛かりだわ。恩師に掛けられた殺人の罪に向き合う新人作家。ノラの本当の姿なのか徐々に明かされる秘密。なんだか全員が怪しくなってきたところで下巻へ突入します!2018/07/03

yumiDON

48
期待に違わず、面白いです。殺された少女とその容疑がかけられた恩師の謎を主人公が解く、というだけの単純な筋書きなのに、先がとても気になる。途中なんて、ロマンス小説まっしぐらの展開に、手が止まりそうになりつつも、やっぱり頁をめくる指が止まらない。どこに伏線が潜んでいるかも、分からないまま、きっと重要なポイントを見逃しているんだろうな、私は。それにしても、海外の女性ってノラにしろジェニーにしろ肉食すぎて怖いなあ。私なら逃げ出してるだろう(笑)2017/04/23

kagetrasama-aoi(葵・橘)

39
「ハリー・クバート事件」上巻。デビュー作が大ヒットした新人作家マーカス・ゴールドマン。次作が書けなくて、恩師でありベストセラー作家でもあるハリー・クバートに会いに行くわけですが。ハリーの家の庭から33年前に失踪した美少女ノラの遺体が掘り出されて!ハリーにかけられた殺人容疑を晴らすべくマーカスが奮闘します。登場人物は多いけど、それぞれ個性的に書き分けられていて読み易いです。ノラは中でも謎めき過ぎるキャラクター。何故殺されたのか?犯人は誰なのか?下巻楽しみに読みます。2022/11/03

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