内容説明
日本人になじむ形でキリスト教を紹介し続けてきた奥村一郎神父の随想。著者は次のように書いている。「人々が神様の恵みを願いながら、大人も子どもにかえって、ふだんの忙しさも忘れ、一日中、神様とあそぶ楽しい日。祈りや宗教というのは、本来そうした、楽しいもの、易しいものではないのだろうか。人間にとって、「真理と愛と祈り」とは、三位一体のものであり、それらを統合する中核には、単純な「遊びの原理」が深く息づいている。幸福なようで複雑な現代社会の中で真の幸福を見いだす道を読者とともに考える小さな機会となればと思う」。日常のできごと、出会い、ことばへ気づきの中で見いだしたことを、やさしく綴っている。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うえ
6
「哲学者は言う。「自分よりもなお自分に近いものが神である」と。とすれば、神はあまりにも近いものであるために、かえって人間には神に無関心になることも不思議ではないということになる」「神道は古くから宗教とは言わず、「道」という用語がその特色をあらわしていることに注目してよい。道というのは、中国思想から日本文化にまたがって大きく影響している宗教的道徳用語…日本人はなじみやすいキリスト教にするために「キリスト道」という宣教師の提案が出されたのは第二バチカン公会議後まもなくのことだったが、どうしてか成功しなかった」2017/02/04
ank
4
神とあそぶとは、神を身近に感じて親しく生きること。著者は禅仏教からキリスト教に改宗し、異なる宗教間の交流に尽力しているとか。本の中にも禅仏教の記述が多く、おもいのほか身近です。先輩の司祭を見舞う記述には涙が。柔らかい心になれる良い本だと思います。2016/05/24
ひこばえ
0
宗教色は強くなく優しい内容で、ほっこりするような話が多くのっていて良かった。子どものこころに戻らないとありのままは見えない。自己にとらわれず柔らかな心をもちたいね(^^)2018/09/20
-
- DVD
- いろはに千鳥(い)