- ホーム
- > 電子書籍
- > ビジネス・経営・経済
内容説明
「スペインには世界的自動車メーカーがないのに、なぜ輸出品トップが自動車なのか」--東大入試の「地理」は暗記科目ではありません。経済や今の世界の本質的な変化をグローバルな視点でとらえる力を試される超クールな科目であり、ビジネスにすぐ使える知の宝庫です。河合塾で「東大地理」を教える講師が良問を厳選、知識ゼロでも読みきれる解説はNo.1講師ならではの分かりやすさです!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kmfm
25
ずっと地理は好きだったし、世界情勢のニュースなどもよく見る自分にとっては、楽しいクイズ&思考の時間でした。もちろん、自分が学生の頃とは随分違うし、さすがの東大だけあって難問揃いでしたが、あれこれ考えるのが楽しかった。かつてほどのアメリカの威光もなく、台頭してきた中国、国家的なEU、経済的自立をめざす途上国、そして日本が、バブルやリーマンショックを経てどう変化してきたか、その一端が分かったような気がします。地理好きな方におすすめです。2016/10/07
はるわか
21
公用語、英語。時差、分業。EU、ユーロ、シェンゲン協定。ハブ空港。企業をまたいだ国際分業、ハイテク製品。デジタルデバイド:情報格差。インド、世界のオフィス。漁獲、養殖、水産資源。領海、接続水域、排他的経済水域、延長大陸棚。北極海航路。標準化、労働集約型産業、生産拠点。二酸化酸素排出量、バイオマス燃料、とうもろこし、サトウキビ、食料・飼料不足、土壌侵食。サービス経済化。アメリカ、タウンシップ制、サンベルト。フランス、航空機生産。スペイン、自動車生産。ロシア経済はエネルギー価格次第。日本、東海道メガロポリス。2017/05/14
てつJapan
17
【良かった】・ 東大の地理の試験の設問と回答を元に世界の諸問題を解説する本。2016年9月刊。 ・ 暗記だけでは絶対に解けない。あらゆる知識を体系的につかんでおこねばならず、その知識を試験問題を読んだうえで適切に引き出さねばならない。この本を読むと東大生=頭でっかちな受験秀才、と馬鹿にできなくなります。 ・ 社会人になってずいぶんになりますが、あるべき知識の持ち方、が見えた気がします。2020/09/30
鯖
13
東大等の入試問題の論述を通して、地理に迫る本。アメリカとインドの通信量が東アジアと比べて、急激に増大している理由は「英語が使用できること、13時間の時差を利用して分業体制が進み、ITC産業やコールセンターの進出が進んだため」アフリカ諸国で中国からの輸入が急増している理由は「人口増加と軍事政権や独裁国家もあるアフリカ諸国に対し内政不干渉という立場で主権国家として付き合える中国は都合がいいため」なんとなく分かっていても文章として答えるのは難しいものだなあ。様々な面から地理を眺めることができて面白かった。2017/02/23
かんがく
11
歴史に比べると体系的な勉強がしづらい地理だが、東大の入試問題を見ることで面白さがわかった。データや地図から世界の今を捉えることが大事で、「地理の勉強」をするというより、幅広く学んでいれば自然と身に着くのかもしれない。タイトルだけ糞ダサいのどうにかしてほしい。2019/11/05