内容説明
本当に豊かに楽しく生きられる、魅力的なまちとはなんなのか? 本書では「他者との関係性」「五感で感じる身体性」を基準にした「官能」(センシュアス)をキーワードに、まちを再評価する試みを行う。上からの再開発や、均質化された都市計画によって、まちの個性や多様性が失われつつある今、本当に住んで幸せなまちとはどこにあるのか? 中央/地方を問わず、そこに生きる人たちのまちに対するリアルな評価を可視化していく。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
パフちゃん@かのん変更
45
総合ランキング10位までの6つが東京都、3つが大阪府なのにぽつんと一つだけ8位に入っている金沢市。うん、何だか知らないが嬉しい。金沢市民としては誇りに思ってもいいかもしれない。実際、大雪さえ降らなければかなり好きだし住みよい街だ。それでも多くの若者たちが都会に出て行って帰らない。やはり魅力的な仕事は都会にしかないのかもしれない。2018/07/26
ごへいもち
29
なるほど、ということもあるが対談部分はイマイチ。夜遊びをしないのはいけないのか、同僚とのランチはリフレッシュにならないのか、イタリアンより山菜料理が上なのか、ツッコミたい2017/03/05
じゅん
12
不埒なイメージをしてたけど、官能=センシュアスをキーワードに、均質化した便利な未来都市像を目指す街づくりに警鐘を鳴らす一冊。老若男女問わず緩やかな人間関係を形成し文化的に過ごすために必要な開発とは。資本や投資が絡む地権者やデベロッパーには都市開発の再考を願う。チェーン系居酒屋しかない街で一生を過ごすのは寂しい。禁止事項ばかりの公園は「不特定多数の平等」の力学が招いた結果というのは頷ける。ただ統計的にはどうなの?発行元が文京区、関係者に荒川区などサンプルの偏りが気になるし、さほど大きな差とは思わないけど。2018/10/07
Miz
9
タイトルに惹かれて手に取ったが、あまり身にならない。『官能都市』として、感覚的情緒的な良さを数字にしようとしているが、なんとなく腑に落ちない。で、ダメ押しは座談会。この程度の認識で作ったものか、と落胆。基本的に地方をバカにし過ぎでは?と地方都市在住者は感じました。2017/04/02
かえるくん
9
「官能都市(センシュアス・シティ)」と聞いて、ヤラシイことができる都市のことかと思った人は猛省してください(笑)官能都市とは「大きな施設がたくさんある街がよい街」「住んで良かった街ではなく、住みたい街ランキング」で採用されるような既存の指標ではなく、「他者との関係性」「五感で感じる身体性」を基準にした「官能」〈センシュアス〉をキーワードに再評価した都市のことである。これまで重視された「学区など子育て環境」「交通利便性」「福祉」などの、特定のライフスタイルなりライフステージなりの人にしか大切ではない指標の代2017/01/03
-
- 電子書籍
- ヤクザ清掃員【タテヨミ】10話. 殺し…
-
- 電子書籍
- 最高難度迷宮でパーティに置き去りにされ…
-
- 電子書籍
- カノジョは今日もかたづかない【単話】(…
-
- 電子書籍
- アルポルトのイタリア料理
-
- 電子書籍
- 魔法医師の診療記録 ガガガ文庫