ショーペンハウアー全集 13：哲学小品集Ⅳ

著者名：アルトゥール・ショーペンハウアー【著】/秋山英夫【訳】

白水社（2016/11発売）

• ISBN：9784560025710

内容説明

【この電子書籍は固定レイアウトで作成されており、タブレットなど大きい画面の端末で読むことに適しています。】
森羅万象の実体を「意志」と見て近代哲学への扉を開いたショーペンハウアーは、稀有の名文家としても知られている。その筆致はラディカリズムの中に機知と人生知を包み込み、読む人を魅了してやまない。そのすべてを初めて本邦に紹介した全集版。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

[田蛙澄]

自殺についてや、我々の本質は死んでも滅びないこと、生存虚無説といった死についての話題を把握するため読んでいた。そのほかウパニシャッドについての彼の感動的な賛辞を述べているサンスクリット文学についてや、無神論的な宗教観を述べた宗教について、ロッシーニへの好みやホメロスへの賛美を述べた美学についてのエッセーがとても面白く、ショーペンハウアーの軽妙で多分に俗っぽくも該博で根底において思索的な散文が心地よい。

2017/02/25