電撃文庫<br> 折原臨也と、喝采を

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電撃文庫
折原臨也と、喝采を

  • ISBN:9784048924078

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内容説明

「俺は、人間を観察する為に最低限の技術と知識さえあればいいさ」折原臨也という男は、名探偵というわけじゃない。寧ろ、その全く逆の存在だ。あいつは自分の目の前で起こった事を、大抵の事は躊躇い無く受け入れる。目と鼻の先で実の家族が撃ち殺されようが、臨也はその殺人犯に対して笑顔で語りかける。──『今、どんな気分だい?』ってな。だから、折原臨也は倫理的に褒められるような行動はしないし、論理的な推理もしない。目の前で起こった事を淡々と受け入れて、さも『全部自分の予想通りだ』って面をする。あいつは犯人や被害者を追い詰める道化師だ。恨みも怒りも無いのに、ただ、自分の楽しみの為に追い詰めて追い詰めて……そのまま相手が崖から落ちたのを観て笑う嫌なピエロだ。折原臨也は名探偵じゃない。どこまでも強気なピエロで、関わった奴をみんな沼に引きずり込む疫病神だ──。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

スズ

57
様々な犯罪に手を染めている球団経営者の瀧岡劉生は、運営する球場で部下の死体と、球場で人殺しを行うという予告状を発見する。犯人を見つけ始末しようと考える瀧岡だったが、球場に折原臨也という男が現れて…。様々な思惑と誤解が交差する球場で、今回も臨也が事件を大きく引っ掻き回していました。雇い主の臨也に全く敬意を払わない坐や、瀧岡の弱みを探るネクも良い感じ。殺し屋の彩葉が遥人達を人質に取るが、彼らの言葉を通して、この人達を殺したくないという気持ちや、自分自身の在り方について考えていく彼女の心境の変化が特に良かった。2016/11/19

END

22
相変わらずの捻曲がった人生観で、ハッタリをかましながらもただ引っ掻き回してく臨也の様子は見ていて楽しい♪意外にも仲間が増えていき、そのやり取りも面白かった♪ただ、事件としてはなんか普通?まあ、日常を描いてるからしょうがないのかな。今後どういう方向に進んでいくか興味があるが、あんまり登場人物が増えすぎないといいな……。今回、「博多」というキーワードがチョロチョロ出てきた!『博多豚骨ラーメンズ』は一冊しか読んでない。でも、しっかりとコラボは買っておいたので、読んでみよう♪2016/10/30

サケ太

19
折原臨也は探偵なんかじゃない。球場で、ある男の劇場で起こる殺人事件。偶然居合わせた情報屋がその場を掻き回し混迷の中の真実へと導く。それに呼び寄せられた臼原。折原一味たちの臨也評。やはりおもしれぇ。奇妙なチームも結成されて今後どのように絡むのか楽しみ。黛ちゃん可愛過ぎない?2016/12/13

kei@名古屋

19
スピンオフなんだけど、夕焼けをの田舎町の話がちらほら出てるから、スピンオフの続編なのね。。。平和(?)で何より。博多と池袋のコラボを次は読むかな2016/10/25

まちゃ

18
臨也さんが野球の試合を観戦しに訪れた球場で裏社会の人達が死体隠蔽したあげく犯人を始末しようとしている事件が起こっていて、臨也さんがその件に絡むというストーリー。安定の臨也さんでした(笑) バーテン服で恐怖感を感じるとは臨也さんにしては意外でした。余程シズオさんがトラウマの様ですね…そして臨也さんが左利きなのは初耳でした。私も左利きなので親近感が♪2017/03/20

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