角川コミックス・エース<br> 北神伝綺 下

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角川コミックス・エース
北神伝綺 下

  • 著者名:森美夏【著者】/大塚英志【原作】
  • 価格 ¥638(本体¥580)
  • KADOKAWA(2016/11発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
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  • ISBN:9784047136694

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内容説明

【電子版巻末特典:紙版未掲載イラスト収録】日本が近代国家として成立する最終段階で、正史から消されなければならなかった数々の事象とは? 昭和初期の文化・政治情勢を下敷きに、奔放な想像力で紡がれるスリリングな民俗学ロマン!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

翔亀

10
下巻は大杉栄と甘粕正彦、北一輝と2.26が登場。この辺、詳しくないので思わず史実を調べてしまったが、北一輝のその筋では有名らしいオカルティックな「霊告日記」などの史実と柳田=大塚の想像力をうまくからめた、歴史小説の趣だ。出口王仁三郎と江戸川乱歩の登場はちょっと強引だが、柳田の「海上の道」とムー大陸を結びつけるなどアクロバット的な奔放さも、コミックスならではだろう。この後、満州を舞台にした続編が構想されていたというが、連載雑誌の廃刊のため中断のままというのは、返す返すも残念■902014/01/26

Bo-he-mian

9
政治がオカルトを排除し、日本を急速に近代化させて往った時代を、幻想と哀感を交えながら描く『北神伝綺』下巻。本書では江戸川乱歩、甘粕正彦、出口王仁三郎、北一輝といった実在の人物たちが登場し彩りを添える。このシリーズで面白いのは「満州」という、今では日本史の汚点というイメージでしか語られないものが、アウトサイダーたちの理想郷として建立されようとしていた、という大塚氏の独自の解釈によって貫かれている事である。これは引き続き『木島日記』にも「ナチスに迫害されたユダヤ人の受け入れ先」として登場するモチーフだ。2020/03/14

もち

3
国体主義により葬られた日本先住民族の末路が哀しかった。これからってところで物語が中断してしまったのが非常に残念。続きが読みたい2010/08/31

相楽(twitter:sagara1)

3
北神。「先生 あなたはそこが居るべき場所なんですか?」(p167) 「死にたくない」(p219)。2009/03/18

辺野錠

2
下巻も甘粕正彦や江戸川乱歩が出て来てムー大陸などオカルトな話が展開されるのが楽しい。前は折口信夫が出て来たが今回は絶対に木島な人が出て来てストレートに木島日記とクロスオーバーするのも楽しい趣向。話はまだ途中の感が否めないのでこうなると続きの満州編がどうなるのか気になって仕方がない。2016/03/18

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