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内容説明
『バッテリー』のあさのあつこ氏推薦! 新大久保の駅で降りた中学二年生の空良が目にしたのは、大人が公然とむき出しにする他国の人への差別意識だった。その街の、さまざまな国籍の人たちが入り乱れるアパートで暮らすクラスメートの翔と距離が近づく。父親が理由を言わずに失踪した原因は自分にあると悩む少女と、母親がどこの国の人間なのか知らない少年は、コリアンタウンに身をゆだね、現実を直視する力を身につけていく。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mocha
95
家庭の問題を抱えた空良と翔、ふたりの物語が交互に語られる。様々な国の人が住む新大久保を舞台に、中学生の真っ直ぐな目で見た差別やヘイトスピーチ。学校もまた見た目や噂で人の価値を判断する閉鎖社会だ。クラスメイトと距離を置くことで自分を守ろうとする空良と、人の中に飛び込んで変えて行こうとする翔。読後は青空が目に浮かぶような、さわやかなボーイ・ミーツ・ガール ストーリー。2017/11/02
あーちゃん
22
結構サクサク読めた(✂︎`•ω•)✂︎ 告って欲しかった...(´;ω;`)2021/09/03
izw
16
作者は「ぐるぐるの図書館」http://bookmeter.com/b/4062832410 で出会った作家さんの一人。中学2年生で、家庭環境と本来の性格から孤立しがちな男女二人の関わり合いを、新大久保という日本でも有数の多国籍地域を舞台に描いている。これが中学2年生かと思うような大人びた考えと行動をしているようにも思うが、純粋に悩む姿に感動した。2017/02/03
ほたて
14
『恋する和パティシエール』で小学生女子に人気の作家さん。部活や先輩の理不尽なのは当たり前と思って嵐が過ぎるのをじっと待ってた私には、まっすぐな空良と翔がまぶしい~。おんなじようにはできないかもだけど、そんな二人に力をもらって、空を見上げる子はきっといるだろうなと思います。正統派の初恋ストーリーにもきゅん。2016/12/11
そうたそ
13
★★★☆☆ 母親が誰なのかどこの国の人間なのか分からない翔、父親が失踪した理由に悩む少女。東京コリアンタウンを舞台に二人の少年少女の成長を描く青春ストーリー。至って読みやすい話でありながら、ヘイトスピーチ等の問題も絡めつつ、思春期の男女の感情の機微が巧みに描かれていた。繊細な部分もありつつ、思春期ならではの衝動や熱量も感じられた。ヘイトをはじめとした差別意識の問題のストーリーへの絡め方がやや弱いかも、という気はしたが、二人の今後を見守りたくなる良作だった。2024/03/15
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