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内容説明
センセーションを巻き起こした『種の起源』から12年、ダーウィンは本書で初めて人間の「由来」と「進化」を全面的に扱った。人間は、肉体的形態、心的能力、知的能力、道徳的性質のすべてにおいて「下等動物」と連続性をもっている。そして、お互いに助け合い、守り合う「種」こそが「存続をめぐる争い(生存競争)」を生きのびる。ダーウィンが進化論に託した希望が示されるもう一つの主著、待望されてきた文庫版初の全訳!
目次
凡 例
序
第I部 人間の由来または起源
第一章 人間が何らかの下等な形態のものに由来することの証拠
第二章 人間と下等動物の心的能力の比較
第三章 人間と下等動物の心的能力の比較(続き)
第四章 人間がどのようにして何らかの下等な形態から発達してきたのかについて
第五章 原始時代および文明時代における、知的・道徳的能力の発達について
第六章 人間の近縁関係と系統について
第七章 人種について
第II部 性淘汰
第八章 性淘汰の諸原理
第九章 動物界の下等な綱における第二次性徴
第一〇章 昆虫における第二次性徴
第一一章 昆虫(続き)──鱗翅目
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
塩崎ツトム
16
19世紀の、DNAどころかメンデルの法則も発見されてない時代、ダーウィンは多くのナチュラリストとの文通により、性淘汰の仕組みと、人類のルーツについて思索する。彼の筆致は性急な回答を避ける慎重なもので、科学者としてはとても信頼できる姿勢だが、いかんせん論述がまどろっこしすぎて読んでいる途中でなんども居眠りしてしまった(笑)。下巻を読むのはもうちょい先延ばしした方がよさそう。2026/04/02
Meme
14
とにかく判明していることより、判明していないことがいかに多いことを理解しました。良心や本能の話は、特に面白かったです!2023/09/21
赤い熊熊
10
ダーウィンによる『種の起源』以外の著書。類人猿とヒトとの違いや人種によるヒトの違いについて書かれた後、動物における雌雄の性差(二次性徴)について、昆虫の雌雄の違いが延々と語られる上巻。さて、性淘汰はヒトの由来にどう関係してくるのだろう。2016/12/14
roughfractus02
4
遺伝学で優性/劣性(一般にdominant=支配的/recessive=退行・逆行的)の邦訳が変わるという。進化論でのnatural selectionも意識的判断の意味のchoiceと混同する「自然選択」とされ、struggle for existenceも種の闘いの面がゲーム的なcompetitionと変わらぬ訳で「生存競争」とされる。本書は前者を「淘汰」とし、後者を「存続をめぐる争い」と訳して自然のランダム面を強調した訳を採用する。なお本書の邦訳原本は『ダーウィン著作集(1)人間の進化と性淘汰Ⅰ』。2017/09/17
モート
1
150年前の刊行。昆虫が楽しい🐞🦗2020/06/10
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