内容説明
世の中には統計が氾濫している。「平均」とか「相関関係」とか言って数字やグラフを示されると、怪しい話も信じたくなる。しかし、統計数字やグラフは、必ずしも示されている通りのものではない。目に見える以上の意味がある場合もあるし、見かけより内容がないかもしれないのだ。統計が読み書きの能力と同じぐらい必要になっている現在、「統計でだまされない」ためには、まず「統計でだます方法」を知ることが必要だ!
目次
はしがき
第1章 かたよりはサンプルにつき物
第2章 “平均”でだます法
第3章 小さい数字はないも同然
第4章 大山鳴動 ネズミ一匹
第5章 びっくリグラフ
第6章 絵グラフの効用
第7章 こじつけた数字
第8章 因果はめぐる
第9章 統計操縦法
第10章 統計のウソを見破る五つのカギ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
てち
129
統計。我々の生活にとって切っても切り離せないものである。統計を作る人と見る人に間に情報の非対称性があり、騙されたりすることが多々ある。本書は統計に騙されないための基本的なことが書かれている。難しい数字などは一切でてこなくて比較的読みやすい。良書である。2020/12/21
kaizen@名古屋de朝活読書会
91
大学の統計学で、「嘘をつくための道具」として習ったので、本書に違和感はありません。 統計は、前提、制約条件などを省略すれば、容易に誤解を与えることができます。 前提、制約条件などを調べ切れていない場合と、悪意による場合もあるかもしれません。 統計の嘘を見破れるようになったら、一人前と言われました。 本書もその修行のひとつだと思えば、楽しく読めます。2009/07/17
Tomoichi
37
原書が出版されたのが1954年、翻訳が1968年。古すぎて諸例が共感できないが、内容は面白くここで提起されている問題点はTVや書籍で未だ悪用されている。数字を鵜呑みにしない事、その一言です。2022/07/24
mazda
31
「XX大学卒業者の平均給与はXX円」などと書かれると、何となく信じてしまうのは何故だろう?そもそも、誰が、誰に、どんな質問をして得られた回答なのか、何も知らないのに、それを信じてしまうのは人間の弱さなのか…?言われてはっとする統計の騙しのテクニックがよくわかります。一読の価値ありです。2013/12/16
tapioka
27
統計による数字に騙されないために、統計で人を欺くポイントを述べた本。50年ほど前に書かれており、例が古いのですが、非常に分かりやすく説明してくれており、誰でも手に取りやすい内容です。本書を読むと、今日でも統計による数字が日常に溢れており、それらに我々が翻弄されているのが分かります。大事なのは、例えば平均や比率が、元データは何なのか、何と比較しているのか、出てきた数字は正しいがそこから述べる意見や考え方は正しいか、都合の良いデータや比較になっていないかなど、数字を鵜呑みにしないことのようです。良書でした。2017/10/20
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