内容説明
私は、自分自身が歩み、86歳に到達して、「これが人生の幸福だ」「これが快い老後=快老だ」と考えるものを、包み隠さず書き記すことにした。私は若いときから『知的生活の方法』をはじめ「生き方」の本を世に問うてきたのだから、それに対するアンサーブックを書くことも務めの一つであろう。読者が各々の「希望」を胸に人生を歩むときの、一つのマイルストーンとなれば幸いに思う(第1章より抜粋) 衰えぬ知的生活、家族、お金、健康、「あの世」のこと……。ベストセラー『知的生活の方法』から40年を経て到達した「人生の至福」についての最終結論と、知的で快い生き方の真髄を語り尽くす。●第一章:「歳をとる」とはどういうことか ●第二章:凡人にとって本当の幸福は「家族」である ●第三章:「お金」の賢い殖やし方、使い方 ●第四章:健康のために大切なこと ●第五章:不滅の「修養」を身につけるために ●第六章:次なる世界を覗く――宗教・オカルトについて ●第七章:「幸せな日々」のためにやるべきこと
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やじ
24
「私は若い時から「知的生活の方法」はじめ生き方の本を世に問うて来たのだから、そのアンサーブックを書く事も務めであろう」人生の締めも見事。息子さんの渡部玄一氏が「致知」に寄せた追悼文「亡き父の書斎にて」で「ただただ不思議に思うのは、あれだけの知識、知見はいったいどこに行ってしまったかと言うこと」と書かれていましたが本当にそう思います…この本で渡部氏は生きて来て本当に幸せだったと。これからも日本を見守って下さいますように。2017/07/17
パフちゃん@かのん変更
21
詩は何歳になっても感動できる。「歌詞」を覚えるのもいい。凡人にとって本当の幸福は「家族」である。定年後の気分を左右するのは収入の有無。金は天下の回り物、容器に使おう。自分を呪ったり自分自身で屈辱に思うことが一番自分を傷つける。睡眠、昼寝は健康の元。前向きに考え、感謝の心を忘れず、愚痴をこぼさないようにする。などなど・・・2024/06/19
団塊シニア
18
読書や勉強を通じて教養を高めることが大切とあるように作者の読書を通じた人生観を感じる内容である、そして年齢に関係なく自分を磨き自分を高めるためことこそ大切だという言葉が心に残った。2019/06/04
あまみ
13
おそらく渡部先生は亡くなる寸前まで頭脳明晰でいらしたと思います。 その先生の膨大な著作の中の、遺作に近い本書で、人生の至福にとって大切なことは「家族」であると述べられている。 ~私のような凡人でも実践できる。安心というか嬉しくなった。2024/07/04
山下 賀久
6
今年四月86歳で亡くなられた上智大学名誉教授が著者です。歳を取るとはどういうことか、家族のこと、お金のこと、健康のことなどご自身の経験と先人の知恵を織り交ぜながら楽しく紹介しています。凡人にとって本当の幸福は家族だという記述にも、薬も放射線も量の問題であり、嘘の情報に惑わされず、専門家の意見を聞き、事実を見ることという記述にも深くしみました。退職後でも関心のあることに対して研究し、探求する心と時間を持ち続けることが大切だという点にも学びになりました。今何歳の人であってもお勧めの一冊です。2017/07/27
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