内容説明
日本一過激な請負人のノウハウを1冊に凝縮した、日本一まっとうなガイドブック。
地方が抱える問題を「ネタ」「モノ」「ヒト」「カネ」「組織」の5つに体系化。
28もの「問題の構造」を明らかにし、明日から取り組める具体的な「再生の方法」を提言する。
●●●ネタ:「何に取り組むか」を正しく決める●●●
【問題の構造】「ゆるキャラ」は、大の大人が税金でやることか?
【再生の方法】地元経済の「改善」に真正面から向き合おう
ほか
●●●モノ:使い倒して「儲け」を生み出す●●●
【問題の構造】「道の駅」が地方を衰退させるワケ
【再生の方法】民間が「市場」と向き合い、稼ごう
ほか
●●●ヒト:「量」を補うより「効率」で勝負する●●●
【問題の構造】乱暴すぎる「移住促進」策
【再生の方法】「誰を呼ぶのか」を明確にしよう
ほか
●●●カネ:官民合わせた「地域全体」を黒字化する●●●
【問題の構造】補助金こそ「諸悪の根源」だと断言できる理由
【再生の方法】「稼いで投資し続ける」好循環をつくろう
ほか
●●●組織:「個の力」を最大限に高める●●●
【問題の構造】地方は「みんなで決める」から間違える
【再生の方法】無責任な100人より行動する1人の覚悟を重んじよう
ほか
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
えちぜんや よーた
92
地方創生のための「失敗大全集」。特に商店街活性化や移住促進事業に関わらず、必ずスベる話のテンプレート集を見ている感がある。「自分の頭を使わない」、「身銭を切らない」、「体面ばかり気にして失敗を認めない」など「~しない」がわんさか出てくる。過去に中途半端な成功を収めた人ほど罹る病のようにも見える。自分は商店会の会長でも産業振興担当の公務員でもないけど、反面教師のテキストとして身が引き締まる思いがした。2017/04/11
佐々陽太朗(K.Tsubota)
75
工業中心に町をつくり変えなかった日本の地方には、山があり、川があり、海がある。食や工芸など文化の蓄積があり、地方にもかかわらず鐵道や道路のインフラが案外整っている。やる気になって、その地域の魅力を見出し世界に向かって発信すれば、様々な可能性が開けるはずだ。2017/03/06
T2y@
35
「地方創生」を今年のテーマにしてまして、年始一冊目に選んだのがこちら。 やはり現場の声は辛辣だが、これが実態。また、ムラ社会での実例は、企業の新規事業に共通する点が多々ありました。 “失敗が共有されない、小さくても利益に拘る、完全な合意形成より始めてみて成果で示す。“ 目を覚まされられるに十分でした。2020/01/25
えも
27
補助事業やコンサル頼みの地方創生をバシバシ批判していて爽快感があり、メモを取ろうかなぁ、と思いつつ読み進めましたが、ずっと同じ主張が続き、事例も少ないので、メモを取る気が萎えてしまいました…▼もっと短くても伝わると思う。でも、地域再生の課題を、事業(ネタ)、資源(ヒト、モノ、カネ)、組織で整理したのは分かりやすかったし、失敗事例を集めた「墓標集」というのは読んでみたいですね。2017/04/21
ヒデミン@もも
26
大学図書館。地方政治論レポート。わかりやすい。2018/12/06