内容説明
老舗画廊勤務の中田由紀、三十二歳。穏やかで上品な彼女が、一人旅から帰ってきた途端に豹変した。
これまでの服は全部捨て、付き合う友達も変わった。一緒に住む妹の彼氏に余計な口出しをしたかと思えば、婚約者を人前で罵倒したり――。
これは演技? だったら何のために? 翻弄される妹が辿り着いた姉の狂気の理由。明野サスペンスの真骨頂。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆんこ姐さん@文豪かぶれなう
52
ここここ、怖っっ!!!!事故で両親を亡くした後、12年間、寄り添って二人きりで生きてきた姉の由紀と、妹の久美…。美人で、優しく、聡明な、非の打ち所のない姉の由紀、婚約者の悠介ーーとうとう結婚のことも決まり始めたある日、由紀は突然10日を超えるひとり旅に出てしまう。いつもなら行き先や計画など妹に話すはずの由紀は、その内を一切明かさずに旅に出て、そして戻ってきた時には、別人の様な、ヒステリックでよもや狂人とも言える性格に変貌してしまったーー。果たしてその真実とは。面白くて一気読み。最後まである意味恐怖。2016/10/19
きさらぎ
42
美久の妹キャラ、大っ嫌い!そのせいで、可哀想な目に遭っていても同情できない自分がいた(笑)悠介も人が好すぎ。他にもいろいろと言いたいことはあるが、現実にはこんなに上手くいくわけない、と無理やりエピローグを受け止めました。2017/03/05
ジンベエ親分
39
初読み作家だったが………。突然豹変した姉に振り回される妹と姉の婚約者、という話で、裏表紙の粗筋は面白そうだったのだが、正直言って大ハズレだった。豹変する姉に対する2人の対応や気持ち、明らかになった真相、その後の2人の行動、すべてに納得がいかない。納得以前に「はぁ?」という感じ。敢えて言えばエロ小説のような安直で軽薄なストーリー展開。エロ抜きのエロ小説って、こんなに違和感があるんだ。なぜこの小説が出版されたのか、それが最大のミステリー(笑)2016/10/08
たぬ
34
☆4 明野さん9冊目。妹にいつまでもつらい思い出を残させたくないのはわかる。わかるけどあれほどまでの人格変貌ぶりや死病を抱えてそんなことをせざるを得なかった姉の気持ちが重すぎる。妹としてはPTSDまでは行かなくとも心にずっと澱のように残るんじゃないのかなあ。婦人部についてはちょっと消化不良。2021/06/02
JKD
32
意図的とはいえ、人格がどんどん変わり崩壊していく様は単純に面白かったが、オチが見えた時点でちょっと興醒めしたかな。2016/10/16
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