出版社内容情報
信長亡き後、柴田勝家と豊臣秀吉との天下分けめの戦いとなった賎ケ岳合戦。加藤清正、福島正則ら秀吉の天下取りの決戦に武功をたてた七人の武将の生き様を描く力作。
内容説明
1583年、豊臣秀吉は、柴田勝家との天下分け目の賤ケ岳合戦で遂に勝利をおさめた。この合戦に功績のあった福島正則、加藤清正、脇坂安治ら七人の武将は、秀吉から等しく一番槍の感状と三千石の加増を与えられた。世に言う「賤ケ岳七本槍」である。―本書では、戦国時代の終息期のエリート武将である彼ら七勇士たちが、賤ケ岳合戦以後どんな生き方を選んだのかを、種々のエピソードを交え多面的に描く。異色の歴史小説、待望の文庫化。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
如水
28
題名の通り「賤ヶ岳七本槍」と喧伝された7人の武将を題名にした本です。加藤清正、福島正則は安土桃山に活躍した武将として超有名ですが、福島が僕のイメージでは漫画版影武者徳川家康の印象が強過ぎて荒くれ者だと思ってたら違ってたのね😅可児才蔵が部下に居た事も忘れとった😅後、デビューが賤ヶ岳だと思われがちですが、実は羽柴秀吉時の中国遠征からみんな居た(脇坂なんか浅井攻めから)事や、武将七人の最後迄書かれてるので歯抜けにはなってないのですが、糟屋は残念だ…資料が無いんだって💧何故無いかが本書のキーにもなってます。2019/05/14
ひらけん
12
賤ヶ岳七本槍と言えば、加藤清正と福島正則が有名やけど、俺は加藤嘉明と片桐且元が好きかな。それにしても、且元はホンマに可哀想な人やで。淀殿と家康の板挟みになり、豊臣家の安泰の為に動く事が、全て裏目に出て、淀殿から裏切りと罵られる。淀殿がもう少し時勢を見定めていれば、家康が亡くなるまで秀頼が徳川に従順の意を示していれば、且元かてこんなに悲惨な運命を辿る事はなかったのにな。加藤嘉明はあんまり良い事が書かれていないのが残念やった。伊予松山城を築城したのに三流武将って、嘉明に会った事あるんかよって言いたくなったよ。2017/12/28
BIN
9
読書メーターの記録で初めて再読と知る。誤って同じ本を2冊買ってしまっていたような。賤ヶ岳の七本槍各人です。当然ながら福島、加藤清正が大半で他はエピソードが少なすぎる。平野長泰なんて10ページもない・・・割には70才と天寿を全うし、小名ながら江戸時代を生き抜いた模様。下手に目立つよりかは結果的によかったのかもね。報われない片桐且元は可哀想すぎる。2019/02/15
スプリント
6
有名な賤ヶ岳七本鎗の列伝です。著名な加藤清正や福島正則については逸話が盛りだくさんですが糟屋武則、平野長泰などは非常に逸話が少なくやはり資料がほとんど存在していないようですね。加藤清正や福島正則も後継者に恵まれていなかった点が共通しており仕事一筋で家庭を顧みなかったようです。2014/09/23
ホームズ
6
福島正則、加藤清正は有名だし脇坂安治、加藤義明、片桐且元はある意味有名だから良いけど、平野長泰、糟屋武則はほとんど聞いたことがないのでちょっと楽しみにしてみましたが・・・。やっぱりほとんど扱ってなかったですね。
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