新潮文庫<br> 愛の年代記

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新潮文庫
愛の年代記

  • 著者名:塩野七生【著】
  • 価格 ¥572(本体¥520)
  • 新潮社(2016/10発売)
  • 初夏を満喫!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント25倍キャンペーン (~5/18)
  • ポイント 125pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784101181011

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内容説明

かくも激しく美しく恋に身をこがし、生きて愛して死んだ女たち――歴史資料の片隅に、わずかに残されたその華麗な生の証しをもとに、欲望・権謀の渦巻くイタリアの中世末期からルネサンスにかけて、《恋の歓び、哀しみ、憤り》など、さまざまな愛のかたちを抽出する。『大公妃ビアンカ・カペッロの回想録』『ドン・ジュリオの悲劇』など、胸ときめく恋の物語9編を収録。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

229
中世からルネサンス期にかけてイタリア史にひっそりと名を刻んだ女たち(一部は男)9人を描く短篇物語集。塩野七生氏は『海の都の物語』といった長編ももちろんいいのだが、こうした短篇もまた実に味わい深い。それぞれの時間の中を生きた女性たちをいとも鮮やかに蘇らせて見せてくれるのだ。著者の駆使する手法は、ここでもやはり単に史料を無味乾燥に読んでいくのではなく、そこに作家的な想像力を縦横に働かせて、時代の空気を立ち上がらせるというもの。しかも、現代的な解釈ではなく、その時代の世界観を語っていくところは何とも魅力的だ。2015/08/25

KAZOO

83
塩野さんの若きころの作品で、9人の女性が主人公の短編集です。いろいろ勉強している途中で書き留めておいたものを一つの作品集にまとめたようです。私はほとんどの人物を知りませんでした。イタリアの女性についてその女性のいちばんの恋の季節に焦点をあてて書かれたものです。好き好みがあるのかもしれません。私はかなり前にこの本を持っていたのですが最後のほうで読んでいます。2015/08/15

優希

77
中世からルネサンス期にかけての恋愛。甘く美しいその恋は激しく愛し抜いた姿そのもののように思えました。美化の面だけではなく、愚かな一面も描いているので、リアリティを感じます。その生き方は本当にあったのだろうと思わされました。2019/11/27

優希

61
中世からルネサンス期にかけての甘い恋愛が描かれていました。激しい恋に身を焦がし、愛し抜いて生きた女性たちの生き方は華麗そのものです。胸のときめく恋の物語ではありますが、美化するだけでなく、愚かな面も描いているのでとてもリアリティを感じました。資料をもとにした創作とはいえ、生き生きとしていて、本当にこんな女性の生き方があったのではと思わされます。もし事実なら相当面白い恋愛史と言えるでしょう。非日常の世界ながらも俗のような生々しさを感じました。2015/05/23

大阪魂

51
中世〜ルネサンス期のイタリア舞台での恋愛テーマ短編9編!恋愛ゆーても恋多き時代、恋多き国での歴史ゴシップ小説って感じ!不倫みつかったら殺されてもしゃあないって時代やったそーやから結末はむちゃ怖なんもあったり…でもどれもドキドキで一気読みやった!レパントの海戦にも参加した海賊と出会った貴族夫人の恋「エメラルド色の海」、実は女性の法王がいてたんやけど恋愛で…って「女法王ジョヴァンナ」、愛と陰謀?で大公妃までなったけど最後は旦那とほぼ同時に殺された?「ビアンカ・カッペロの回想録」とかよかった!もりちゃありがと!2023/06/20

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