岩波新書<br> ヴェネツィア美の都の一千年

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岩波新書
ヴェネツィア美の都の一千年

  • 著者名:宮下規久朗
  • 価格 ¥1,122(本体¥1,020)
  • 岩波書店(2016/10発売)
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  • ポイント 300pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784004316084

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内容説明

水の都ヴェネツィアは,たぐい稀な「美の都」でもある.千年以上にわたり独立を保ち「アドリア海の女王」と呼ばれた都市国家は,ティツィアーノらの天才画家を生み,ヨーロッパ中から一流芸術家が集まった.町のあちこちに息づき,いまも新しさを加えている建築や美術を切り口に,ヴェネツィアの歴史と魅力を存分に紹介する.(カラー写真多数)

目次

目  次
   はじめに ヴェネツィア美術への招待

 第1章 曙光の海 ヴェネツィアの誕生 6~12世紀・初期中世
   ヴェネツィアの始まり/ヴェネツィア最古の教会/ヴェネツィア発祥の島/ガラスの島
 第2章 地中海制覇への道 共和国の発展 13~14世紀・ゴシック
   十字軍の遺産/サン・マルコ大聖堂/パラ・ドーロ/ヴェネツィアの発展/二大ゴシック教会/ヴェネツィア絵画の始まり
 第3章 黄金時代 絶頂期のヴェネツィア 15世紀・初期ルネサンス
   ヴェネツィアの絶頂期/ヴィヴァリーニ一族/ベッリーニ一族/ジョヴァンニ・ベッリーニの新様式/チーマ・ダ・コネリアーノ/カルパッチョの説話画/ボン親子/ロンバルド父子のルネサンス彫刻/ヴェネツィア彫刻の巨匠アントニオ・リッツォ/ルネサンス建築の父コドゥッシ/ドゥカーレ宮殿
 第4章 爛熟の世紀 動乱のルネサンス 16世紀・盛期ルネサンス
   戦乱の時代/サンソヴィーノからパラーディオへ/リアルト橋と溜息橋/レオナルドの来訪/謎の天才ジョルジョーネ/ヴェネツィア最大の巨匠ティツィアーノ/ティツィアーノの影で/放浪の天才ロレンツォ・ロット/バッサーノ一族/グレコとギリシア美術/ティントレットの大画面/色彩家ヴェロネーゼ
 第5章 衰退への道 バロックのヴェネツィア 17世紀・バロック
   一七世紀の危機/バロックの巨匠ロンゲーナ/バロック聖堂/奇妙な彫刻家ピアンタ/バロック絵画/ヴェネツィアの女
 第6章 落日の輝き ヴェネツィアの終焉 18世紀・後期バロック、ロココ
   一八世紀の復興/第二次ヴェネツィア派/ヴェネツィア最後の巨匠ティエポロ/ジェズイーティ聖堂/風俗画と肖像画/ヴェドゥータの流行/フェニーチェ劇場
 終章 生き続けるヴェネツィア
   ヴェネツィア・ビエンナーレ/都市と美術/仮装の欲望/死の都
   私とヴェネツィア あとがきにかえて
   主要参考文献

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

327
著者が愛してやまないヴェネツィアへの惜別の書。渾身のと言ってもいいと思う。ただし、新書1冊でヴェネツィア美術の通史を語るのだから、個々の画家や、絵に対する解説も堪能するというわけにはいかないだろう。あるいは、図像も小さく、時にはモノクロだったりもする。しかしながら私たちは、ここにベッリーニ、ジョルジョーネ、ティツィアーノ、ティントレット、ヴェロネーゼといったヴェネツィア絵画を代表する画家たちを一気に通覧することができる。そして、フィレンツェの画家たちとはまた違ったルネッサンスの姿をここに発見するのである。2016/09/29

KAZOO

108
ヴェネツィアについての美術を中心にしての歴史を振り返っていくような感じです。塩野さんの本が完全に歴史に視点を当てておられるのに比べこの本では様々な芸術家の作品が楽しめます。私も10日くらい滞在したことがありベッリーニやティチアーノの作品を中心としてほとんどヴェネツィアについては知っているつもりでしたが、まだ見過ごしたところがあったようです。再度訪問したくなりました。2017/07/30

どんぐり

65
13-14世紀のゴシック、14-16世紀のルネッサンス、17世紀のバロックの絵画を通じて知るヴェネツィアの1千年史。写真を見ながら読む美術史の本であるが、著者があとがきで記した〈私とヴェネツィア〉で、「ラグーナに流す我が子の遺骨には鷗集まり飛び立ちゆきぬ」と詠う、サン・ジョルジョ・マッジョーレ聖堂の前の広場の階段からひと握りの遺骨を海に撒く姿が、琴線に触れる。この町のガイド書には、大竹昭子さんの『須賀敦子のヴェネツィア』もお勧めの一冊に挙げておきたい。2017/07/03

ぷれば

37
水の都ヴェネツィアの魅力をあますところなく紹介。千年以上にわたり独立を保ち「アドリア海の女王」と呼ばれた都市国家ヴェネツィア。ティツィアーノらの天才画家を多く生み、またヨーロッパ中から一流芸術家たちの集う町でもあった。自動車を遮断し、狭い路地と運河からなるヴェネツィアの歴史と美と魅力に圧倒される。 2016/08/04

マリリン

25
水の都というイメージがあるが、芸術文化の都というイメージも感じていたヴェネツィア。美しい絵画や建物・歴史等、著者が綴るヴェネツィア愛に溢れた歴史やは日常の雑念からしばし隔離してくれる。ジョルジョーネやテッツィアーノの作品、ヴェロネーゼの色彩の美しさは格別だった。当時の歴史に詳しければ、もっと楽しめたかもしれないものの約230㌻に書かれた内容だけでも充分満足できた。2018/09/19

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