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内容説明
祝・ノーベル賞受賞!
重力波は、1916年にアインシュタインが存在を予言。
彼の数々の予言のうち、最後まで残った宿題「重力波」を、
2016年に世界で初めて観測したアメリカの観測施設LIGOのメンバーが
2017年のノーベル物理学賞を受賞した。
そのLIGOプロジェクトで、かつて「ノイズハンター」として名を馳せたのが、
現在は日本の観測施設KAGRAの中心メンバーとして活躍する川村静児氏。
受賞者のひとりレイナー・ワイス博士は、受賞後のインタビューで
「川村氏の存在なしに受賞はあり得なかった。
彼は最高の科学者であり、実験者」と、川村氏の功績を称えている。
本書では川村氏が「重力波天文学」の世界をやさしくエキサイティングに解説。
重力波をとおして宇宙誕生の謎に迫る、決定版の入門書である。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Aster
46
2016年だから中性子星連星からの重力波はまだ観測されてない時期の本ですね、KAGRAだとかアインシュタインテレスコープだとか重力波天文学はまさにこれからの学問なんだなと思う。最後の天体物理学と宇宙論の架け橋としての重力波の話は魅力的だった。2021/03/29
mazda
23
1ヶ月くらい前、展示会で開催されていた基調講演をたまたま拝聴したのですが、それからすぐノーベル賞をとったということを知りました。すごい話だったのを知らずに聞けたことは、とてもラッキーだったと思います。ブラックホールは光すら出て来れないので、どうやって観測するんだろうとずっと疑問でした。重力波ならその謎を解決してくれる上に、宇宙の始まりを教えてくれるかも知れないそうです。夢のある話で、とても楽しく読ませていただきました。2017/10/17
Porco
18
「重力波とは?」ということもさることながら、重力波の直接観測ができたことで重力波天文学の世界が開けたというのが面白いし、中心的に書かれています。宇宙の始まりやダークマターに迫れるかもしれないというのです。簡単にしか触れられてませんが、「双子のパラドックス」っていうのも面白かった。2016/11/02
らて
13
中高生の頃、Newtonやら相対性理論の漫画解説本やらを読みながら、極小・極大それぞれの、想像を絶する世界観を想像しながらワクワクしていた頃を思い出した。 久しく使っていなかった場所の脳が刺激された気がする。2017/10/29
プラス3
9
今年読んだ重力波の入門書で1番の出来かもしれない。一般相対性理論、検出器の原理、天体物理などを、詳し過ぎない範囲で初心者にも分かるように書かれている2016/12/10