ちくま学芸文庫<br> 日本的思考の原型―民俗学の視角

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ちくま学芸文庫
日本的思考の原型―民俗学の視角

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  • サイズ 文庫判/ページ数 224p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480510747
  • NDC分類 380.1
  • Cコード C0139

出版社内容情報

何気なく「そういうものだ」と思っている習俗習慣は、先祖たちの暮らしの蓄積が生んだものだった。われわれの深層心理から、日本の歴史を読みとく。

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ふとした時に表れる日本人独特の感覚。自分の湯呑みを他人に使われてしまった時の気まずさなどはその一例といえるだろう。高取によればこの感覚は、自己の範囲を所有するモノや所属する集団にまで広げて認識していた近代以前の名残だという。また祖先としての神、他所から来る神という二種の神観念があるのも、定住だけでなく漂泊もまた少なくなかった前近代の暮らしに由来するという。本書はそうしたわれわれの感覚や習慣を形作ってきたさまざまな事例を挙げ、近代的な自我と無意識下の前近代が交錯する日本人の精神構造を明らかにする。民俗学の傑作にして恰好の入門書。 解説 阿満利麿
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内容説明

ふとした時に表れる日本人独特の感覚。自分の湯呑みを他人に使われてしまった時の気まずさなどはその一例といえるだろう。高取によればこの感覚は、自己の範囲を所有するモノや所属する集団にまで広げて認識していた近代以前の名残だという。また祖先としての神、他所から来る神という二種の神観念があるのも、定住だけでなく漂泊もまた少なくなかった前近代の暮らし方に由来するという。本書はそうしたわれわれの感覚や習慣を形作ってきたさまざまな事例を挙げ、近代的な自我と無意識下の前近代が交錯する日本人の精神構造を明らかにする。民俗学の傑作にして恰好の入門書。

目次

第1章 エゴの本性(個人のシンボル;拒絶の主体)
第2章 裏街道の話(共同体的平衡感覚;間道の実態;道路の二重構造)
第3章 土着との回路(馬の背と牛の背;土着者の姿勢;自然に生きる)
第4章 マレビト論再考(折口説と柳田説;マレビト信仰の根底)

著者等紹介

高取正男[タカトリマサオ]
1926‐81年。京都大学文学部史学科卒。国史学を専攻したが、柴田實、西田直二郎らに出会い、民俗学の道に進む。京都女子大学教授、国立民族学博物館客員教授をつとめ、民俗学と歴史学の融合による新しい文化史の構築に取り組んだ。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

spica

7
日本人は他人に自分のお茶碗を使われると気になるけど、西洋人は食器を区別なく使っている、という身近な観点から出発し、日本人的思考を論じていく。同時に民俗学の研究手法や範囲なども述べられるが、やはり記録に残りにくいことを広範囲に調査するのは容易ではないように思われる。思考の伝播はいまならミームといえるのだろうか。出版年は古いが、現代日本人でも「わかる!」とうなずける思考型は、文化的にどれだけ強く刻印されつづけてきたのか、そういった経過も気になる。2022/08/29

Go Extreme

2
エゴの本性:個人のシンボル 拒絶の主体 裏街道の話:共同体的平衡感覚 間道の実態 道路の二重構造 土着との回路:馬の背と牛の背 土着者の姿勢 自然に生きる マレビト論再考:折口説と柳田説 マレビト信仰の根底2021/09/04

月音

0
民俗学であると同時に、社会学やコミュニケーション論の本ともいえる。個々の自我が内在する近代以前の諸共同体の構造、個と個、集団と集団の交流・交易、またそこから離脱した者たちを考察することで、近代以前以後の日本人の精神構造と現代社会における問題点を示す。前近代のムラの労働、家畜と街道の役割など細やかに記され、想像以上に合理化された作業や体温が感じられる人間関係が興味深い。単行本発行は1975年と古いが、共同体意識が薄れ、他人との距離感をつかみづらい現代にこそ必要な書だと思う。2022/06/09

星辺気楽

0
再読2022/01/15

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