内容説明
「渡航時に12歳以下の子供移民=準二世」と「沖縄移民」に焦点を当て、ブラジルとボリビアの日系移民コミュニティーにおける、日本語、沖縄方言とポルトガル語、スペイン語との言語接触と言語移行の動態(ダイナミズム)を、社会的、文化的、心理的側面から考察していく。
目次
第1章 本書の目的と成果(本書の目的;本調査の特徴;言語生活調査による成果;日系移民社会における言語接触論が提起するもの;今後の課題)
第2章 本土系・沖縄系コミュニティーにおける言語生活調査(調査の概要;調査コミュニティーの歴史)
第3章 言語接触と言語移行の動態(言語能力意識の変遷;言語使用意識の変遷;言語機能と複合的アイデンティティー)
第4章 子供移民と日系エスニック運動(葛藤の主体「準二世」;世代意識と日本語教育)
第5章 沖縄系移民と文化再活性化運動(戦後沖縄からの移民史;ブラジル沖縄系人のエスニックアイデンティティーの変遷)
資料編
著者等紹介
工藤真由美[クドウマユミ]
大阪大学名誉教授・特任教授。東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位修得退学、博士(文学、大阪大学)。専門は、日本語学、言語接触論
森幸一[モリコウイチ]
サンパウロ大学哲学・文学・人間科学部教授。明治大学大学院政治学研究科修士課程修了、カンピーナス州立大学大学院社会人類学課程単位取得退学、博士(文学、東北大学)。専門は、文化人類学、沖縄(移民)研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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