内容説明
「僕は、王妃を探しに行くよ」降りしきる雪の中、置き手紙だけを残して、ひとり城を出て行ったカテリナ王妃。彼女を連れ戻す決意を固めたルドヴィークは、彼の無事を祈る五人の寵姫たちと、しばしの別れを告げる。しかし、必死で探し回るうちに激しくなった雪で視界が阻まれ、足を滑らせてしまい……。『七番目だけは、永遠に手に入らない』――青い髪の少女が告げた言葉の本当の意味を理解したその時、ルドヴィークが選ぶ答えとは……!? シリーズ、完結。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひめありす@灯れ松明の火
86
最後の巻はそうね、ピスタチオとブラックチェリーのロールケーキみたい!六人の花嫁達のとびっきりキュートで個性豊かな姿が描き表されているわ。ふわふわの生クリームとちょっぴりホワイトチョコレートを混ぜたサワークリームのガナッシュがたっぷりで!表面を淡雪みたいな粉砂糖が覆うの。一見個性が強いけど、それぞれ補い合って素敵なの。それにロールケーキだからどこへでも持ち運べるわ!そう、楽園の深き緑の森の中へだって。そこで皆でするピクニックはとっても楽しくていつまでも終わらないでしょうね。そんな素晴らしい治世を心から願うわ2016/11/06
まりも
66
王宮を舞台にしたハレム物語の最終巻。ひとり家を出たカテリナ王妃を連れ戻すために、ルドヴィークは五人の寵姫たちとしばしの別れを告げる話。いい物語だった。まるでおとぎ話のような心がほっこりとする雰囲気と、ルディとカテリナ王妃たちの幸せたっぷりな恋模様は、読んでるこちらまで心があたたまるくらい幸せに満ちていてすごく良かったです。駆け足気味なのは残念だったけど、七番目の謎もちゃんと明かしてくれたし、十分楽しませてもらいました。こんなに美しくて、温もりに溢れた愛の物語を読ませてくれて、野村先生ありがとうございます。2016/09/30
norstrilia
65
やっぱり最終巻。前巻の引きといい、性急さは否めない。それでもきちんと纏め上げて、満足感を得られるのはさすがの野村作品。『文学少女』シリーズから読み続けていると、作品の雰囲気が変わったな、と思うところもありますが、どちらの路線でも安定のクオリティです。個人的には、カテリナ王妃(『ヒカル』の帆夏とかも)のような、著者が描くアクティブなヒロインの方がどちらかといえば好み。7番目の意味も明らかになり、王妃も可愛いく、大団円です。惜しむらくは駆け足になってしまった4番目の話を1巻かけてしっかり読みたかった・・・。2016/10/01
た〜
65
一番美味しいところをかっさらっていくのは、やはりロリコンお茶汲みかー(笑)閑話休題。主人公たちよりも印象的なのはヤンとスザンカの話。主人公たちの話はラブコメ以外の何物でもないが、こちらは愛情物語で、「7番目」のみを迷いなく選んだお話。ルディーが6番目までと7番目の選択で葛藤する展開が無かったのはちょっと物足りなかったかな。シリーズとして駆け足になってしまったのはちょっと残念。やはり1冊1人攻略でじっくり進めて欲しかった。2016/09/29
よっち
59
次々と愛妾を迎えるルディにもはや自分は不要と勘違いした王妃が故郷に1人帰ってしまい、彼女をルディが連れ戻しに向かうシリーズ最終巻。ルディへの想いを自覚しつつも、だからこそ帰れないカテリナ。道中で妖精の森に迷い込み七番目の真実を知るルディ。随分遠回りしたなあと思いつつも、だからこそ積み重ねてきた想いもあってようやく向き合えた二人なんですよね。やきもきしていたルディ一筋の可憐な愛妾たちにもそれぞれ微笑ましいエピソードが描かれていて、みんな幸せそうなその結末には心温まる気持ちになりました。次回作も期待してます。2016/09/28
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