日本経済新聞出版<br> スティーブ・ジョブズ 無謀な男が真のリーダーになるまで(下)

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日本経済新聞出版
スティーブ・ジョブズ 無謀な男が真のリーダーになるまで(下)

  • ISBN:9784532321017

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内容説明

1985年、スティーブ・ジョブズは自身が創立したアップルから追放される。問題行動も多く、社内を混乱に陥れたとされている。その「変人」は、なぜ96年にアップルに復帰するや、「現代を代表する経営者」、「ビジョナリー」となったのか?
講談社から発売された公認伝記『スティーブ・ジョブズ』には、詳しく語られなかった部分がある。それは、ジョブズがアップルから追放され、ピクサーとNeXTを立ち上げていた時代である。その間にどのような人間的変化があったのか。
NeXTに移ると、ジョブズへの世間からの注目度は低くなり、人材を含めたリソースも、アップルほどではなくなる。そうなると、彼はこれまで正面から向き合ってこなかった「会社経営」を学ばないといけなくなった。
新会社に移って真剣に取り組んだのがマーケティングだ。アップル時代は会社が大きかったので、こういったことは他人に任せて、自分は商品開発に打ち込んでいた。また、人心掌握にもたけるようになる。時を同じくしてローリーンと結婚したことも大きい。「人」への関心が高まっていった時代だ。
ジョブズというと、その個人の発想力、企画力、ちょっとずれると、その「変人」ぶりばかり注目されるが、本書からは意外にもその「ビジョナリー・リーダー」の姿がはっきり見えてくる。その後、アップルに戻ると世間の予想をくつがえす能力を発揮し、iPhone、iPad、iTunesといった革新的アイデアを次々と実現させていく。その姿は、80年代の「マックの美しさに固執する変人」ではなかった。
本書は、フォーチュン誌記者としてジョブズと25年以上にわたる親交を持つ著者が、折々に取材したテープ(30本以上)を再構成し、さらに公認伝記には協力しなかった人物にもアクセスして書き下ろした話題作。すでに世界20カ国以上で翻訳されている。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

赤星琢哉

24
スティーブ・ジョブズの伝記。後半はApple復帰からiPod、iTunes、iPhone、iPad、そして亡くなるまでの話。前半でも書いたが、本書は、スティーブの天才性だけではなく、成功の前にはどのような失敗・挫折があり、それをどうやって乗り越えたか、決して「天才」という素質だけで解決してきたスーパーマンじゃないというところを、成長物語として書いているところがミソであり面白い。成功物語ではなく成長である。成功は「作りあげたモノに対し、どれほどの誇りを感じているか次第だろう」というアイブとの会話がいいですね2017/02/07

こうちゃ

18
☆3.5 下巻ではジョブズのアップル復帰から病に侵され亡くなるまでを、フォーチュン誌記者としてジョブズと25年以上にわたる親交を持つ著者が、折々に取材したテープ(30本以上)を再構成し、さらに公認伝記には協力しなかった人物にもアクセスして書き下ろした話題作。亡くなる7か月前ipad2発表のプレゼンテーション時の姿を見て衝撃を受けたことを思い出す。2005年に行われたスタンフォード大学卒業式辞が重く心に響いた。2016/11/13

Fondsaule

13
★★★☆☆ アップルに復帰してから、56歳、癌でこの世を去るまでが語られる。ジョブズ自身のこともアップルという会社のことも。すごい人だと思わせる面ももちろん描かれるが、普通の人だという面も丁寧に綴られていて、実にいい!2017/02/06

Ryo

10
成長とは、自分の弱みを無くす事ではなく、無くならない事を前提に、どうコントロールするかを学ぶ事を言うのだろう。 スティーブの凄さは、やりたいと思う事を無理だと思わず徹底的にやり切り、相手に思った事をそのまま言える正直さにあると思う。 それが無謀で冷徹な独裁者だとして一度は否定されたが、それを糧に、周りの意見を取り入れ、時には慎重になる事を学んだからこそAppleの成功があるのだと感じた。2020/06/01

黒豆

8
これまでに無い新たな商品という共通目標を持ち、次々とアイデアを繰り出す人材を集めて仕事をしていた事がわかる。一度使ったら手放せないiPod,iPhone,iPadシリーズの発売経緯を再確認。印象深かった言葉、「今日が人生最後の日だとしても、今日、する予定のことをしたいと思うか?」ジョブスが亡くなった今、このような商品を出してくる人、企業は出てくるだろうか?最近のアップルからは驚きまでは期待できないように思うが?2016/10/21

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