日本経済新聞出版<br> スティーブ・ジョブズ 無謀な男が真のリーダーになるまで(上)

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日本経済新聞出版
スティーブ・ジョブズ 無謀な男が真のリーダーになるまで(上)

  • ISBN:9784532321000

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内容説明

1985年、スティーブ・ジョブズは自身が創立したアップルから追放される。問題行動も多く、社内を混乱に陥れたとされている。その「変人」は、なぜ96年にアップルに復帰するや、「現代を代表する経営者」、「ビジョナリー」となったのか?
講談社から発売された公認伝記『スティーブ・ジョブズ』には、詳しく語られなかった部分がある。それは、ジョブズがアップルから追放され、ピクサーとNeXTを立ち上げていた時代である。その間にどのような人間的変化があったのか。
NeXTに移ると、ジョブズへの世間からの注目度は低くなり、人材を含めたリソースも、アップルほどではなくなる。そうなると、彼はこれまで正面から向き合ってこなかった「会社経営」を学ばないといけなくなった。
新会社に移って真剣に取り組んだのがマーケティングだ。アップル時代は会社が大きかったので、こういったことは他人に任せて、自分は商品開発に打ち込んでいた。また、人心掌握にもたけるようになる。時を同じくしてローリーンと結婚したことも大きい。「人」への関心が高まっていった時代だ。
ジョブズというと、その個人の発想力、企画力、ちょっとずれると、その「変人」ぶりばかり注目されるが、本書からは意外にもその「ビジョナリー・リーダー」の姿がはっきり見えてくる。その後、アップルに戻ると世間の予想をくつがえす能力を発揮し、iPhone、iPad、iTunesといった革新的アイデアを次々と実現させていく。その姿は、80年代の「マックの美しさに固執する変人」ではなかった。
本書は、フォーチュン誌記者としてジョブズと25年以上にわたる親交を持つ著者が、折々に取材したテープ(30本以上)を再構成し、さらに公認伝記には協力しなかった人物にもアクセスして書き下ろした話題作。すでに世界20カ国以上で翻訳されている。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヒデミン@もも

39
スティーブ・ジョブスのことが好きじゃなかった。でも惹かれてしまうから、この本を手に取ったのだと思う。その印象は変わらないけれど、下巻を読めば変わるかな? 2016/11/22

赤星琢哉

29
スティーブ・ジョブズの伝記。前編は1996年にAppleに復帰するまでが書かれている。スティーブ・ジョブズの本は何冊か読んでいるが、本書の面白いところは、過度に美化せず、スティーブの「いけてない」ところを、はっきりと書いてあるところである。成功者の伝記は、成功部分が主にピックアップされてしまうことが多く、良くも悪くも神格化されやすい。しかしスティーブ・ジョブズでさえ、様々な欠点があり、苦難を乗り越え、失敗を恐れ、努力を重ねて、人生を歩んでいる。という姿を知ることは、成功物語を読む以上に大切かもしれない。2017/02/02

こうちゃ

15
☆3 アップル追放から復帰までの12年間。この混沌の時代こそが、ジョブズを大きく変えた。元「フォーチュン」誌記者が、25年にわたる取材や多くの文献や資料から、若きジョブズの苦闘を描く。天才によくありがちな偏りがスティーブ・ジョブズにもあったようで、公私にわたるエピソードがそれを物語っている。2016/11/13

GASHOW

9
個人的に意識をしたアップルは、マニアックでおしゃれな製品だけど、一般には受け入れられない存在だった。そのマックを意識するようになったのは、アップルが経営危機を脱するために、追い出したスティーブ・ジョブスを向かい入れた後のことだった。創業期の若いステーブは日本では知られていなかった。ゼロから生み出し、追い出される。天才と企業の関係が面白い。2018/01/22

黒豆

9
Appleの歴史やエピソードのおさらい、AppleII,Lisa,NeXTの開発、自分が招聘した経営陣との確執、ピクサー購入などが取材陣の立場で時代順に記されている。ピクサーとの関わりが大きな変化を与えたように感じられた。昔使っていたMacintosh Classicの操作する楽しさと融通性拡張性の無さが思い起こされる。2016/10/18

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