内容説明
大きな耳の生えたピンクのバレーボールが、とととと…と階段を駆け下りてゆく。右耳が少しそっくり返り、つぶらな目は黒の点目。何だあれは、ぶたのぬいぐるみっ!? そう、彼は生きているのです。彼の名前は、山崎ぶたぶた(性別♂)。歩き、喋り、食事をし、見かけによらず仕事は優秀。そしてなによりもの特徴は、とってもかわいいこと。タクシーの運転手、フランス料理のコック、サラリーマンなどなど、さまざまなシチュエーションでぶたぶたと出会ってしまった人間たちの姿と心の動きを描いた連作集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ちょこまーぶる
364
面白い本です。ほんわかホロリっていう感じです。本当に疲れた時に読むと、脱力できて最適ですよ。作者の方の発想力が素晴らしい・・・豚がピンク色でしかもぬいぐるみですよ。で、その山崎ぶたぶたちゃんが普通に人間社会で生活して行く姿は可愛らしくて、健気です。こんなぬいぐるみに逢ってみたいものです。そして、悩みを相談してみたいし、一緒に食事もしたいと思ってしまいました。短編ですが、一番のお気に入りは「ただいま」かな・・・家族にやさしさを取り戻させたぶたぶたちゃんにホロリでした。2013/09/07
nobby
235
これはまた心地よい読み終わり♪よく目にするものの、はたして40過ぎ男が読む作品なのかと躊躇していたが、読友さん達の流れに乗っかって正解!桜色のぶたのぬいぐるみこと“山崎ぶたぶた”氏が演出するハートフルなお話。実は20年近くに及んでる(笑)そのお仕事ぶりに合理性を求めるのではなく、ここは個々のシチュエーションを楽しむべき。コミカルな名前とは別に描かれるのは結構シリアス。最終章でなるほど成長した二人に出逢えて微笑ましい。2015/07/20
佐々陽太朗(K.Tsubota)
226
心がささくれ立ってきたらこの本を読むと良い。なんだか誰にでも優しくなれそうな気がする。そう、ここに描かれた世界はひたすら優しい。家出という家族を拒絶する行為ですら「家出のしきたり」に従えば家族への思いやりを宿すから不思議だ。2015/01/21
masa@レビューお休み中
223
ある時は家政夫、ある時はフランス料理のシェフ、またある時はタクシーの運転手…。しかしてその実体は、愛の戦士キューティーハニーさ!あっ、違った。(笑)その実体は、山崎ぶたぶたなのである。この山崎ぶたぶた、名前の通りぶたである。しかも、ぶたのぬいぐるみなのである。バレーボールの大きさのぬいぐるみが街の中を歩いたり、喋ったり、食事もしたりするのである。ぶたぶたさんを、はじめて見た人は、みんな一様に驚く。でも、その驚くのと同じくらい、みんなぶたぶたさんを好きになってしまうのだ。あぁ、一家に一台ほしくなってしまう。2014/03/26
小梅
209
短編集だけど、後半でレストランやタクシーやプールが出てきて、繋がってました。ホントに優しい気持ちになる本です。 しかし、どう考えても豊島園ですよね。練馬区にあるけど豊島園だからね(#^.^#)2015/04/22




